女子プロレス「スターダム」の〝超新星〟天咲光由(22)が、悲願のフューチャー王座取りを果たした。
5日の名古屋大会では同王者の吏南(17)に挑戦。最多連続防衛記録を「V12」まで伸ばした王者に、真っ向から向かっていった。
序盤から魂を込めたエルボー32発を見舞うと、得意のDDT、変型グラウンドコブラで攻め込む。王者の顔面蹴り、ダイビングダブルニードロップをくらっても、Pink♡Devil(変型ゴリーボム)は阻止し、天橋立で切り返す。
試合時間が残り2分を切ると、ダブルアーム式、飛びつき式などバリエーション豊富なDDTでたたみかけ、最後は天聖(ダブルアーム式パイルドライバー)で執念の3カウントを奪った。
ベルトを抱き締め、うっすらと目に涙を浮かべた天咲は「吏南、このベルト、めっちゃ重いやん。これまでこの重いベルトを巻いてきたなんて。これからは私がもっともっと重くしてあげる」と呼びかけた。
2022年3月のデビューからスーパールーキーとして注目を集めたが、結果を残せずもがき苦しんだ。同年8月には当時の王者・羽南、今年2月にも吏南に挑戦したが、フューチャー王座には届かなかった。
今夏は「クイーンズ・クエスト」を強制追放となり、スターライト・キッド、AZM、鈴季すず、星来芽依と同世代ユニット「ネオジェネシス」を結成。同時に黒だった髪を金髪に染めてイメチェンし、〝ギャル集団〟と呼ばれる新ユニットの中で存在感を高めた。
同王座の挑戦規定は20歳以下か、キャリア3年以内。リミットまで残り5か月で、ついにデビューから目標としたベルトを手にした。
「スターダムの超新星でデビューして、このベルトを目指してきて、もう超新星の役目は果たしたかなって。でも、これからこのベルトとともに成長していきます」
花道を引き揚げる最中には、セコンドに就いてくれたネオジェネシスの先輩たちからハグで祝福された。ついに大輪の花を咲かせた新フューチャー王者が、次は団体のテッペンを目指して動き出す。