ボクシングの世界スーパーバンタム級４団体統一王者・井上尚弥（３１＝大橋）との対戦を熱望するＷＢＡ同級１位のムロジョン・アフマダリエフ（２９＝ウズベキスタン）が再びかみついた。
アフマダリエフはＷＢＡの指名挑戦者でありながらも対戦が実現しないことにかねて怒り心頭だが、ボクシング界で最も権威ある「リング」誌の取材に応じ「次の戦いが誰とであれ、世界タイトルを争えることを願っている」とし、井上について「彼が怖がっているのか、政治的な理由なのかは分からない。戦いたくないのならタイトルを返上しろ」と挑発した。
さらにアフマダリエフは「私はあきらめない。最後までルール（指名挑戦）を施行するために戦うつもりだ。暫定王者で満足したくない。私たちは井上と本当の王座をかけて戦いたい。彼が頭痛やその他の言い訳をするなら暫定王者か休養王者になれ」と呼びかけた。
井上は１２月にＷＢＯ＆ＩＢＦ同級１位サム・グッドマン（２５＝オーストラリア）と対戦することが確実。井上の共同プロモーターでトップランク社のボブ・アラム最高経営責任者（ＣＥＯ）は６月に「アフマダリエフ？それは誰なんだ。（対戦の）可能性はない」と一蹴しているが、果たしてモンスターとの一戦は実現するか。