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ボブ・ディラン作品にも参加 名ギタリストがリードのブルースバンド【アナログで聴きたい名盤】

東スポWEB 2024年10月6日 10時19分

【ポール・バターフィールド・ブルース・バンド/イースト・ウェスト(1966年】米国ロック界における白人ブルースバンド先駆者的存在のセカンドアルバムにして最高傑作である。

メンバーは当時の「スーパーグループ」で、ボブ・ディランの「追憶のハイウェイ61」に参加して名を上げたマイク・ブルームフィールドがリードを弾き、名手エルヴィン・ビショップがリズムギターに回るなど2人の名ギタリストが、自由奔放に弾きまくっている。緊張感満載のブルースロックを鳴らし、フロントマンのポール・バターフィールドのスリリングなハープがからみ、当時の米国では画期的な音で新しいブルースロックを確立させた。

1曲目の「ウォーキン・ブルース」からヒリヒリするような音が鳴らされる。同作はブルースだけでなく、ジャズやインド音楽にも手を伸ばし、ラストはそれらの集大成ともいえる13分にも及ぶインストナンバー「イースト・ウェスト」で幕を閉じる。

アラン・トゥーサンが作曲したソロモン・バークの「ゲット・アウト・オブ・マイ・ライフ」のカバーも絶品。新しい方向性を示しながらも、まだ創成期だったスリリングな米国ブルースロックシーンの雰囲気を堪能できる名盤である。

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