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〝ONE PIECEルフィがダウナーだったら〟は自信作でした…演劇ユニット「転転飯店」が告白

東スポWEB 2024年10月6日 10時19分

【銀の盾に聞いてみた】ユーチューブチャンネル登録者数10万人を突破した人物に直撃する「銀の盾に聞いてみた」。今回は小気味良いショートコントが話題を集め、現在進行形で爆発的な人気を獲得している演劇ユニット「転転飯店」(チャンネル登録者数約26万人、9月24日現在)をインタビュー。多摩美術大学在籍時からの仲という平山犬、中村亮太の2人に、“バズ”の反響やコント作りの裏側について存分に語ってもらった。

――チャンネル発足の経緯は?

平山犬(以下、平山)大学時代から同級生でやっていた劇団が、コロナ禍で解散して。1人だと赤字になるし、コントを続けられなかったんですよ。そんな時、彼(中村)を含めた今のメンバーが、お金のことはあまり考えずにやろうよと言ってくれて。

中村亮太(以下、中村)せっかくこれまで続けていて飛び切り面白いんだからやるべきだ、って。

平山 初耳ですね、そこまで思ってくれたとは知らなかった。

――現在は2人が登場するコントを中心に投稿

中村 稽古場を借りるとお金がかかるし、公園でも練習できる人数の限界、っていうことで今の形になりました。

――ショート動画が爆発的な人気を博している

中村 まさかこんなことになるとは…。100人登録してくれればいいと思ってましたから。

平山 初めて動画が1万回再生された時は公園にいたんですけど、稽古もしないでずっと「あと〇〇回再生だ!」って、はしゃいでましたね(笑い)。

――肩書としては平山が作家、中村が役者を担当

平山 そうですけど、ユーチューブにおいては彼(中村)の方が案を出してくれています。

中村 ショート動画の性質上、プレーヤーとしての瞬発力が重視されるのかなと。

平山 例えば「娘さんを僕にください、って展開で何かある?」と聞くと(中村が)案を出してくれるんですよ。その時の僕は作家でも何でもないというか(笑い)。

――演者側のお気に入りの動画は

平山 僕は「ONE PIECE」のルフィがダウナーだったら、みたいなコントかな。投稿前は「これはすごいことになるぞ」って言ってたけど、全然跳ねなくて…。

中村 再生回数がビタ止まりして、非公開にされたのかと思ったよね。

――ユーチューブの視聴者層に合わせる努力もしている?

中村 基本的には、迎合しようと…(笑い)。

平山 それだと言い方が良くないですけど、皆が分からない言葉は使わないようにしてますね。

中村 たまに我慢できずに、僕らしか面白くないこともしちゃうんですよ。オチで急に恐竜になったり。まとまっているコントは、この2人の発案ではないかもしれないです。

平山 こっちはすぐ恐竜になっちゃうからね。

――チャンネルの人気は公演にも影響した?

平山 第3回公演の稽古中にバズって、その前の公演と比較しても集客は倍増しました。当日券のために並ばれる方もいらっしゃって。

中村 初めて劇場で演劇を見たという方がいたのもうれしかったです。沖縄から来てくださった方がいたのも驚きで。

平山 本当に全国で流れているんだなって思いましたね…。

――今後目標にしている舞台や劇場は

平山 本多劇場ですね。甲子園のような明確な憧れがあるので、あの舞台でできたら1つ夢がかなうかなと。

中村 僕はまずは故郷の熊本に凱旋できれば。ピッタリの劇場が見つかるかは分からないですけど、どうにか披露できる場を見つけたいです。

――他のドラマや映画に参加する意欲は

中村 僕はクリストファー・ノーラン監督の映画か、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品に出たくて…。

平山 ええっ!?

中村 大きく言っておいた方がいいかなと思って、俳優として。

平山 それで言うなら僕はピクサー作品の声優をやりたいですね。
(一同、爆笑)

中村 お互いとんでもない出世をしないとね。

平山 あとは芸人さんのこともすごく尊敬しているので。単独ツアーの作家になって、一緒にコントを作るのは夢ですね。

――最後に視聴者・ファンにメッセージを

中村 視聴者の皆さんにはあまりに良い思いをさせてもらっているので、色を付けてお返ししたいなと思っています。長いコントや24時間配信のように、楽しんでいただけて、かつ僕ららしいことをやっていきたいです。

平山 正直今の状況はのみ込めていなくて、1年くらいかけて徐々に実感していくのかなとは思いますけど…。とにかく続けることを目標にしているので、これからも見ていただけたら。そして劇場に足を運んでいただけたら何よりうれしいです。

☆てんてんはんてん 作家の平山犬、役者の中村亮太を中心とした演劇ユニット。所属劇団の解散を経て2023年から活動を開始し、同時期にユーチューブチャンネルも開設。毎日投稿されるショートコントが人気を集め、登録者数は26万人を突破している。

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