オランダ1部フェイエノールトの日本代表FW上田綺世(26)への風当たりが強くなっている。
上田は、9月22日のホーム・NACブレダ戦でポジション争いのライバル、メキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスの負傷で途中出場すると、ゴールを決めてポジション奪取ののろしを上げた。
その後は先発の座が回ってきたが、低調なパフォーマンスが続く。2日の欧州チャンピオンズリーグ(CL)1次リーグ第2戦のアウェー・ジローナ(スペイン)戦では、チャンスを決め切れずPKも外してしまった。
ジローナ戦後には、元オランダ代表FWのマルコ・ファン・バステン氏は、同国放送局「Ziggo Sports」の番組で酷評した。
さらに、元オランダ表FWのウィム・キーフト氏は同国紙「テレグラフ」のコラムで「昨夏にクラブ史上最高額の移籍金で加入した日本人ストライカー・上田彩世の物語は、ますます悲しくなっている。上田はチャンスがあるたびにそれを見せなかった」と指摘した。
さらに「ジローナ戦では2度のチャンスを外し、PKさえも彼のものではなかった。ヒメネスはこれまでのところ素晴らしいプレーをしていないが、ゆっくりと回復に取り組むことができるだろう。メキシコ人選手のコンディションがよければ、上田が彼の先発をおびやかすことはない」と皮肉った。
それだけではない。オランダメディア「Voetbal」のポッドキャストでは、現地ジャーナリストから上田に対するネガティブな意見が噴出。「彼には何の改善も見られない」「NACブレダ戦で素晴らしいゴールを決めたが、後が続かない。物事がうまくいくようなところが、彼に見えない」といった声が飛び出した。
また、ジローナ戦のPK外しについて「彼はピッチを蹴り飛ばしたり、怒りをあらわにすることもない」と無表情さにまでツッコミが入った。〝クールキャラ〟の上田ならさもありなんだが、何を考えているのか、わからない選手と見られているわけだ。
得点を量産したベルギー1部セルクル・ブリュージュでの活躍産を引っさげて昨夏に加入。期待値が大きい分だけ、低調なパフォーマンスの落胆も大きいようだ。