フランス代表のディディエ・デシャン監督が、同国代表ＦＷキリアン・エムバペ（レアル・マドリード）のコンディションを見誤ったようだ。
エムバペは９月２４日のアラベス戦で太腿を負傷し、同２９日のアトレチコ・マドリード戦を欠場。復帰まで数週間かかるとの見通しがスペインメディアで報じられていた中、２日の欧州チャンピオンズリーグ（ＣＬ）１次リーグのリール戦で途中出場した。さらに５日のビリャレアル戦は先発し、後半２６分までプレーした。
それでも３日に発表された今月の欧州ネーションズリーグのイスラエル戦とベルギー戦に臨むフランス代表メンバーから外れた。デシャン監督は会見で「キリアンと話をした。深刻な問題はないが、リスクを冒すつもりはない。だから代表メンバーに招集しない」。大事を取っての招集外だったことを強調した。
しかし、フランス紙「レキップ」によると、代表メンバー発表後、４日になってエムバペがビリャレアル戦に先発する見通しが明らかになり、デシャン監督は驚いたという。というのも、エムバペは指揮官と話をしたときに、リール戦で良い感触を得られなかったと説明。それを受けてデシャン監督は招集外を決めたが、５日の試合でエムバペは先発…。
こんな状況を受けてフランスメディア「フットメルカート」は「ディディエ・デシャンはだまされたことを全く喜んでいないかもしれない。これは将来に影響を及ぼすかもしれない」と今後の関係性を懸念した。