イングランド・プレミアリーグのクリスタルパレスに所属する日本代表ＭＦ鎌田大地（２８）が〝共倒れ〟の危機に陥っている。今夏にドイツ１部Ｅフランクフルト時代に師事したオリバー・グラスナー監督に請われる形で新天地入り。世界最高峰リーグへの初挑戦で、大きな期待を集めて入団した。しかし、開幕からリーグ戦７試合で無得点が続く。
すると期待は、落胆へと変わり始める。英メディア「ウィー・アー・パレス」は「攻撃的ＭＦである鎌田が苦戦を続けていることから、彼に対する懸念は確実に高まり始めている」と指摘。さらに「鎌田はプレミアリーグでプレーする能力がない」など、ＳＮＳ上のファンの声も伝えた。
同メディアによると、それでも恩師は降格圏（１８位）に沈む〝戦犯〟の一人とされる鎌田について「我々はチームの選手全員に自信を持っている。部外者の意見に耳を傾けることはできない。負けの責任を１人の選手に押し付けるのは本当に不公平だ」と擁護している。ただ、最大の理解者である指揮官も安泰ではない。
英メディア「ハマーズ・ニュース」は、クリスタルパレスがグラスナー監督の後任として、デービッド・モイーズ氏と接触したと報道。同氏はマンチェスター・ユナイテッドを指揮した際、ＭＦ香川真司（現Ｃ大阪）を冷遇していたこともある。
タイプは異なるとはいえ、同じ道をたどる可能性は否定できない。鎌田は悪夢のシナリオを避けることはできるのか。