パドレスのダルビッシュ有投手(38)が、6日(日本時間7日)のドジャースとのナ・リーグ地区シリーズ第2戦(ドジャースタジアム)での中断について裏話を明かした。
右腕は大谷翔平(30)を3打数無安打に抑えるなど7回3安打1失点の好投で10―2で白星をマーク。1勝1敗に戻した。試合後、ロッカーで取材に応じたダルビッシュは、「1人1人ちゃんと集中して投げた」と投球を振り返った。
7回には左翼席のドジャースファンから左翼・プロファーにボールが投げ込まれ、試合が一時中断となった。空き缶まで投げ込まれる異例の事態に「いやもう、あんなこと経験したことなかったので」と経験豊富な右腕にとっても初めての出来事だったという。
それでも試合の機微はかぎとっていた。「とにかくこのイニングに点を与えないこと。点を与えてしまうと、またこう流れが変わってしまうかもしれないので、それはすごく意識しました」と冷静に対処した。
米メディアから中断中、グラウンドでナインが何を話していたか聞かれ、「汚い言葉をしゃべっていました」と笑顔で明かした。
大舞台での登板にも緊張することはなかった。「今日起きてから全く緊張もなかったですし、本当に落ち着いてました。それはなんでなのか分かんないですけど、もうさすがに38歳なので、ガチガチに緊張はちょっとしてられないというか」と平常心で臨めたという。
大谷との対戦には1球1球に集中。「(大谷)本人の例えば反応であったりとか。そういうの見ながらセットに入ってから長く持ったりとか、足を上げてからちょっとゆっくり出ていったりとか、そういう感じで工夫するようにはしていました」と対策を明かした。