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【巨人】戸郷翔征が嘆き「みんな帰るの早いよ…」 12年ぶり日本一で実現目指すGナイン共通の〝宿願〟

東スポWEB 2024年10月8日 5時6分

12年ぶりの日本一へ――。巨人・阿部慎之助監督(45)が7日に開幕した「フェニックス・リーグ」を視察するため宮崎入り。CSのメンバーを選考するべく、自ら足を運んで若手選手たちの状態をチェックした。リーグ優勝を果たし、次の目標は日本シリーズ制覇だが、ナインの間には頂点に立つだけではない共通の「思い」がある。

阿部監督がグラウンドの若武者たちに鋭い眼光を向けた。開幕戦となった阪神戦(生目第二)は1―1の引き分けとなったものの、CSのメンバー入りを目指す中山、秋広、湯浅がそれぞれ4打数2安打と猛アピールに成功。指揮官は「もう全員にチャンスがあるからね。しっかりここでアピールしてやってほしいな」とさらなる奮起に期待した。

リーグ優勝の歓喜から約1週間が経過し、16日から始まるCSファイナルステージに向けて調整を続ける中、選手たちの胸の内には共通した「思い」があるようだ。

事の発端は優勝を決めた9月28日の夜に行われたビールかけだ。敵地・広島でリーグ制覇を成し遂げたが、翌29日にはヤクルト戦(神宮)が控えていたこともあり、翌朝の長距離移動や疲労を考慮して「歓喜の宴」は約20分で終了。お開きとなった後も各自でビールをかけ合って喜びを共有していたが、時間がたつにつれて1人、また1人と会場を後に…。日付が変わる午前0時前になっても残っていたのは戸郷翔征投手(24)とケラー、平内の3人だけだった。

チームがビールかけを行ったのは2019年が最後。20年は新型コロナ禍の影響で中止となった。戸郷は19年の優勝時は未成年だったため「見学」同然。5年分のうっぷんを晴らすかのように終始大興奮だったが、選手たちがさっさと去って行くのを見るたびに「みんな帰るの早いよ…」と寂しそうにつぶやいていた。そしてどんちゃん騒ぎから一転、静けさを取り戻した会場で「こんだけ楽しいんだから、もう1回やりたいよなあ」と本音を漏らした。

ビールかけを初体験した他の若手選手も「最高の瞬間でした。日本一になってもう一度盛大にやりたい」と決意は固い。本拠地の東京ドームで日本一を決めれば、時間の制約も気にすることなく思う存分、宴を楽しめる。そのためにもまずはナイン一丸となってCS突破を目指す。

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