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リバプールで出番激減の遠藤航 日本代表キャプテンの不振がもたらす〝深刻な影響〟

東スポWEB 2024年10月8日 7時5分

【取材の裏側 現場ノート】サッカー日本代表キャプテンのMF遠藤航(31=リバプール)の状態が気がかりだ。昨季は名門クラブの主力として大活躍したものの、アルネ・スロット監督に代わった今季はレギュラーから〝陥落〟。出番も激減し、9月21日のボーンマス戦ではベンチ外にもなった。

8月に開幕した今季のイングランド・プレミアリーグでは出場時間わずか1分。コンスタントにプレーできないことで、コンディション維持が難しくなるとともに、試合勘やゲーム体力の低下なども懸念される。今後も試合に出られない状態が続き、パフォーマンスに影響が及ぶようであれば、今後、日本代表から落選しないとも限らない。

常連のMF鎌田大地やMF南野拓実もクラブで出番を失ったとき、日本代表に招集されなかった。それだけに遠藤も厳しい状況に立たされているわけだが、W杯出場権を目指している森保ジャパンにとっても深刻な問題といえる。それは戦力面だけではなく、遠藤がイレブンを束ねるキャプテンとしての役割を担っているからだ。

日本代表OBはかつて「クラブで結果が出せていない選手とか試合に出ていない選手は日本代表で影響力や発言力は低くなるから。そこに関して選手たちはみんな敏感だよ。表(態度)に出すかどうかは別にしてもね。チームの雰囲気も変わるもの」と指摘していたように、チーム内に大きな変化が生じる可能性があるという。

キャプテンはピッチ内でチームの指揮官となるとともに、ピッチ外では監督と選手をつなぐポジション。時には選手たちの不満を解消し、チーム活動が円滑になるように務めるなど〝替えのきかない〟選手といえる。実際に1997年のフランスW杯アジア最終予選で岡田武史監督が出場停止となったキャプテンのDF井原正巳をあえてチームに帯同させたことでもわかるだろう。

遠藤をめぐっては英国メディアで放出報道が出ているように、リバプールで指揮官の信頼を得るのが困難な現状。最終的な招集可否は森保監督の判断次第となるが、まずは日本代表として臨む10月のW杯予選2連戦で不安のないプレーを見せてほしいところだ。

(サッカー担当・三浦憲太郎)

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