れいわ新選組の山本太郎代表は8日、参院本会議で、石破茂首相の所信表明演説に対する代表質問を行った。
壇上に立った山本氏はコップに一杯の水を飲んだあと一礼。石破内閣の閣僚や与野党国会議員たちからの視線を受けながら質問に入った。
「ジャパン・アズ・ナンバーワン。その地位により、政治の劣化により30年で没落した日本、経団連をはじめ、資本家たちに国を売り渡したのは自民党。今年発表、厚労省が発表した調査では『生活が苦しい』と答えた割合は全体の約6割、高齢者世帯、児童のいる世帯では? お答えください」
消費税をめぐる問題にも迫った。
「日本経済の復活には消費税は廃止、でも財務相や経団連に首輪をつけられた〝政治屋〟には無理ですか。だったら消費税は減税、これを国民のために力を合わせていきましょう。30年の不況、コロナや物価高という国民三重苦の状況にもかかわらず、前政権は『消費税の減税は検討すらしない』と言った。新総理、この考え方を引き継ぎますか。国民生活、中小零細企業を守るため、消費税の減税は、視野に入っているのかいないのか、お答えください」
このあと山本氏は豪雨被害に見舞われた能登半島の被災地者のため早期に補正予算を組み、支援の拡充を求めた。壇上を降りるときは石破首相の席に行き「お願いします」と頭を下げた。
石破首相は「消費税は急速な高齢化などに伴い社会保障給付費が大きく増加するなか、すべての世代が広く公平に分かち合う社会保障財源と位置づけられており、税率の引き下げは考えていません」と下を向いて答弁書を読み上げた。
野党席に戻ってこれを聞いた山本氏は「ゼロ回答じゃないですか!」と叫んだ。