ノアのＧＨＣヘビー級選手権（１４日、東京・後楽園ホール）で、マサ北宮からの挑戦を受ける王者・清宮海斗（２８）が、自作ちゃんこで〝先輩撃破〟を誓った。
２人は８日に都内で行われた調印式に出席。Ｖ５戦を前に清宮は「９年前に自分がノアの道場に入った時、その時の道場長が北宮さんだった。当時、会社が明日どうなるかわからないぐらい厳しい状況だったけど、北宮さんが先頭に立って『道場生でノアを盛り上げていこう』という話をしたのを覚えている。それから（ＧＨＣ）タッグを北宮さんと取ったこともあったし、今こうしてＧＨＣの（ヘビー級）ベルトを北宮さんと争うのが楽しみです」と感慨深げな表情を見せた。
すると王者は何を思い立ったのか、いきなり席を立ち、自作したカレー味のちゃんこ鍋を手に再び登場。「北宮さん、ちゃんこ作ってきました。新弟子だったあのころ、動物のエサみたいだったかもしれないけど今は違います。食べてみてください」と呼びかけた。
後輩が作った鍋を口にした北宮は「まあまあだな。それなりにうまいよ、可もなく不可もないよ。今日のちゃんこもまるで清宮を表しているみたいだ。唯一無二の何か刺さるものはないな」と厳しい評価を下した。
清宮はこの行動について「若手時代にちゃんこをうまく作れなくて、（北宮に）ものすごく怒られたトラウマがある。のちのちユーチューブで聞いたけど『あの時（のちゃんこ）は動物のエサみたいだった』と。ちゃんこ一つにとっても、しっかりおいしいと言ってもらえるように今日は作ってきました」と説明した。
ただ、この日も低評価とされてしまっただけに「（北宮は）ちゃんこに対してものすごく弁の立つ相手だと思う。しっかり当日の試合で勝って見返して、試合後またおいしいちゃんこを作りたいと思います」と闘志を燃やした。