Infoseek 楽天

【阪神】梅野隆太郎 CSでも貫く〝岡田流〟「データ重視でやる野球なら、誰がキャッチャーでも同じ」

東スポWEB 2024年10月9日 5時0分

阪神・梅野隆太郎捕手(33)が〝岡田の流儀〟でポストシーズンを戦い抜くことを誓った。

チームは12日から開幕するDeNAとのCSファーストステージ(甲子園)に向けて本拠地で調整中。8日も室内打撃やシート打撃で約2時間半、みっちりと汗を流して実戦感覚の維持に努めた。虎の扇の要を託されている背番号2も、気がつけば今季でプロ11年目。一発勝負の短期決戦となるCSの戦いでは、酸いも甘いもかみ分けてきた自負がある。

オースティン、牧などの強打者を多く擁するDeNA打線はセ・リーグでもトップクラスの破壊力。捕手として細心の注意を払った配球を要求されるが「シーズンを通して1年間戦ってきた相手。データに頼り過ぎることは良くない。テレビゲームじゃないし『ここに投げれば打たれない』というのは絶対にない。データに偏らず、ピッチャーのベストボール、ウイニングショットを考えていきたい」と語る。

今季限りの退任が発表された岡田彰布監督(66)の下で戦えるのも、長くてあと1か月。過度なデータ依存をことあるごとに戒め「生身の人間としての感性」に重きを置いてきた老将の野球哲学は、梅野にも大きな影響を与えたのかもしれない。「データ重視でやる野球なら、誰がキャッチャーをやっても同じになる。これまで積み重ねてきたピッチャーとの信頼関係や、相手との駆け引きもある。楽しんで、チームが一歩前にいけるように」(梅野)。まだ33ながらベテランらしい風格を漂わせた。

岡田監督も「総決算」と位置づけた2024年のポストシーズン。昨季初めて味わった美酒でもう一度のどを潤して指揮官の花道を飾りたい。

この記事の関連ニュース