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MF三笘薫がウイングバックで〝無双〟宣言「僕のところで負けなければ…」

東スポWEB 2024年10月9日 12時5分

エースがさらなる進化で無双を宣言だ。日本代表は8日(日本時間9日)、北中米W杯アジア最終予選サウジアラビア戦(10日=同11日、ジッダ)へ向けて27人のメンバーが全員揃い、現地で調整した。今回の予選で最大のヤマ場となるサウジアラビアのアウェー戦でキーマンとなるのが、MF三笘薫(27=ブライトン)だ。現在メイン戦術の3バックでは左ウイングバックを担うが、前回の課題を修正して〝最強〟への進化を目指す。

C組最大のライバルであるサウジアラビアのホームに乗り込んでの一戦は、8大会連続のW杯出場権獲得へ向けて最大の難所。この日の練習後、取材に応じた三笘は「この2試合に勝てれば相当大きな勝ち点になると思うし、上位というか2位との対決。まずはこの1試合に向けていい準備ができれば、勝てる能力はあるチームだと思うので、しっかりと準備したい」と決戦へ強い意気込みを見せた。

気温40度を超す酷暑の中で、攻守にわたって運動量を求められるウイングバックがしっかり機能できるかは勝負を左右する大きなポイントになる。

三笘もその点を理解しており「ボールを保持している時はウイングの位置で仕掛けることを求められている。守備の時はしっかりとブロックを引く時もあれば、前にプレスに行く時もあるけど、やっぱり分かりやすく動くことでチームとしても連動してくると思うので、そこは意識している」と自らが積極的に動いてチームにリズムをもたらすつもりだ。

森保ジャパンで3バックが本格的に導入されたのは6月からで、そこで不在だった三笘が左ウイングバックに起用されたのは9月。まだまだ完成度を高める必要があり、前回の活動時には連係面などで課題も口にしていた。それを周囲の選手たちとコミュニケーションを取りながら改善させており「サイドで1対1で優位に立てればそこでいいと思うし、それで難しい時には、やっぱり中に入って連係のところになってくる。それは試合中に解決できるところが多くあるので、これをしたいというよりは、試合によって変えていかないといけない」と柔軟に対応しながら精度を高めていく。

そして試行錯誤しながら進化を遂げ、新戦術でも絶対的な〝武器〟になる覚悟だ。「僕のところで負けなければ、サイドのところで突破されることはないと思う。それだけ分かりやすいところなので、ウイングになった時に、今までのようなプレーを、後ろでも1対1で負けなければ、基本的には一つのサイドから負けることはないと思う。そこは相当、大事な役割だとは思っている」。森保ジャパンのカギを握るポジションだからこそ、そこで無双する存在になる――。まさにエースの自覚だ。

代表合流前の6日に行われたトットナム戦では、アシストを含め2得点に絡む大活躍。3―2と逆転勝ちのヒーローとなり、その試合の最優秀選手にも選出されて現地メディアから絶賛の嵐となった。絶好調の三笘が、難敵を撃破するゴールなるか期待大だ。

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