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【Mリーグのリアル何切る?】どっちで待つ?地和ならずのダブルリーチ 竹内元太の冷静な選択

東スポWEB 2024年10月9日 14時10分

写真の場面であなたならどうする? 何を切る? 下にある【答え】を読む前にまずは考えてみよう。

配られた牌をあけたらテンパイしていた。七対子、待ちは東。しかし、第1ツモは北だった。さて、どうするか。

【答え=北(ダブルリーチ)】突然やってきた役満・地和の大チャンス。それだけで並の雀士であれば慌てふためき、次のことなど考えられないところだが、トッププロはそこが違う。役満を逃した直後でも、すぐに冷静になり選択できる。竹内元太(フ)は地和ならず直後に、七対子の単騎待ちを東にするか北にするかの2択になったが、ほんの数秒で頭を回転させ、見事に正解を選択した。

竹内の手牌は、いきなり東単騎の七対子テンパイ。第1ツモで東を引いたら地和だったが、同じ字牌ながら惜しくも北。東場であることを考えれば、不要牌になる可能性が高い北で待つのがセオリーと思われたが、竹内の指に挟まれたのは北。つまり東単騎でダブルリーチとした。「通常ならば役牌が絡む分、役牌の東よりオタ風の北が切られやすいのですが、ダブルリーチは七対子のケースも多く『単騎待ちだった場合、役牌の東単騎よりオタ風の北待ちにするから、少なくとも単騎待ち(七対子)に東は当たらないよね』」と裏読みした。

また別の理由もあった。「親はダブ東の重なり期待があるので、1巡目に東から切ることが少ない=1枚抱えていて東が浮いている可能性が高い」とし、さらには「南家の園田さんは、役牌を切る時はダブ東から切るケースが多い打ち手なのですが、1巡目の打牌が中でしたので東を持ってない=山に残っていることが分かります」と、人読みまで入れた。

竹内の読み通りに事は進み、親の高宮まり(格)が切った東で出アガリ。完璧な選択のボーナスとばかりに、裏ドラ2枚を加える跳満となり、個人2連勝への大きな原動力になった。

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