昨日の敵は――。米ＷＷＥの第３ブランド「ＮＸＴ」に加入したジュリアが、〝旧敵〟とまさかの共闘を果たした。
８月２５日マリーゴールド新木場大会を最後に日本を離れ、ＷＷＥへと移籍した。１日のＮＸＴシカゴ大会では、ＷＷＥデビュー２戦目でＮＸＴ女子王者ロクサーヌ・ペレスに挑戦したが、王者と因縁のあるコーラ・ジェイドが不法介入。ジュリアはコーラの妨害を受け、ベルト取りに失敗していた。
８日（日本時間９日）のＮＸＴセントルイス大会では、バックステージでジュリアがインタビューに応じていると、ノックの音が聞こえてきた。ジュリアは「ハロー、旧友」と訪問者に英語で呼びかけ、その場から去っていった。この「旧友」とは誰なのか？
リングには王者ロクサーヌが上がり、ベルトを掲げて、ジュリア勝利を疑わなかったファンをあざ笑った。さらにジュリア戦で援護してくれたコーラを呼び入れた。盟友だったロクサーヌとコーラは激しい抗争も繰り広げたが、コーラは「友情が元に戻りつつあるわ」などと関係を修復したことを強調した。王者もしたり顔でこれに応じたところで、ジュリアの入場テーマが鳴り響いた。
ジュリアが姿を現すと、コーラは「さあ、ジュリア、恥ずかしがらないで。入ってみない？」とロープを上げ、ジュリアをリングに招き入れた。コーラの挑発に、ジュリアは不敵な笑みで返した時、元ＣＭＬＬ世界女子王者のステファニー・バッケルが登場。２週前にＮＸＴ女子王座戦線への参入を表明したメキシコ女子のエースは、今年３月のスターダム後楽園大会でジュリアから新日本プロレスのＳＴＲＯＮＧ女子王座を奪っている。いわばジュリアの〝旧敵〟だったが、ＮＸＴでは「旧友」として味方になったのだ。
ジュリアとステファニーは笑みを交わして、リングに突入。ジュリアはコーラに、ステファニーはロクサーヌに襲い掛かり、ボコボコと殴りつけた。さらにジュリアは王座戦に介入したコーラに報復のヘッドバットをぶち込み、場外へと追いやった。セントルイスの観衆は「ＮＸＴ！ ＮＸＴ！」のチャントで、ジュリアとステファニーの共闘を支持した。
ジュリアはロクサーヌのベルトを旧友とともに拾い上げ、ＮＸＴ女子王座取りのために手を組んだことをアピール。自身の「Ｘ」には、ステファニーとの２ショットを投稿し「昨日の敵＝今日の友」とポストした。ステファニーも「Ｘ」に「私たちには歴史があり、ここからまた新たな歴史が始まる」と記した。「昨日の敵」と合体した〝インターナショナル・センセーション〟が、ロクサーヌ＆コーラとの抗争に突入だ。
ＮＸＴは「ＡＢＥＭＡプレミアム」にて視聴可能。