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市川團十郎 初の「連獅子」に臨む新之助にエール

東スポWEB 2024年10月9日 19時20分

歌舞伎俳優の十三代目市川團十郎白猿と八代目市川新之助親子が9日、大阪松竹座で行われた「大阪成田山御本尊出開帳 開白法要」に出席した。

秋晴れの道頓堀にはインバウンド客がつめかけ、大阪松竹座の前に設置された2人の連獅子の看板の前では記念写真を撮る観光客でごったがえしていた。

この日、大阪成田山のご本尊をお迎えした大阪松竹座は香が焚きしめられていた。まず稽古が終わった2人が参列者席に座り、その後法螺に先導された導師が職衆を伴って入場し、出開帳法要が行われた。

法要後に團十郎は「明日から新之助と初めての『連獅子』を踊るわけですし、昼の部では5役務めるわけでございます。体力的なこと、精神的なこと、衛生的なこと、今はやり病もございます。そういったものにかからぬ、成田屋のニラミ、あるいは不動明王様の炎のような力を『雷神不動北山櫻』の地で無事にこの興行を執り行う心構えを改めて拝聴させていただきました」と神妙な面持ちで語った。

一方、新之助は「連獅子が初役ということもありまして緊張しています。僕、踊りが苦手なのと、けぶりをするのが初めてなので、大変だなと思いつつ、もう明日かと思いながら緊張しています」と心境を明かした。

最後に團十郎は「厳しく稽古をつけたり、ぶったりけったりするわけではなく、ひたすら続けることが愛だということ。それが彼に伝わっていればいい」と期待。

その上で「ゆくゆくは彼も次の世代に荷物を渡す日も来るでしょう。そういう時に父がそう考えて、おじいちゃんはどうだったのか、ひいおじいちゃんはどうだったのか、時代の流れを感じられるような役者になってもらえれば」と目を細めた。

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