今季からスペイン1部レアル・マドリードに加入したフランス代表FWキリアン・エムバペ(25)は、いまのところ期待されたほどの効果を発揮していないようだ。
ここまで公式戦11試合7得点は決して悪い数字ではない。にもかかわらず、スペインメディア「フィジャヘス・コム」は、あるデータを元に「エムバペは、リーグ戦と欧州チャンピオンズリーグ(CL)での活躍を期待されていたが、これまでのところ大きな失望であることが判明している」と伝えた。
それは連係面に関わる数字。ブラジル代表FWビニシウス、同FWロドリゴとの〝攻撃的なトライデント〟では、期待を下回る計14ゴールにとどまるという。これは、ドイツ1部シュツットガルト、イングランド・プレミアリーグのチェルシーと並んで、欧州主要リーグで4位に位置しているとした。
ライバルのスペイン1部バルセロナは、ポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキ、ブラジル代表FWラフィーニャ、スペイン代表FWラミネ・ヤマルで23ゴール。また、イングランド代表FWハリー・ケイン、フランス代表MFミカエル・オリーセ、ドイツ代表FWジャマル・ムシアラを擁するドイツ1部バイエルン・ミュンヘンの17ゴールにも劣る数字だという。
また、イングランド・プレミアリーグのリバプールは、エジプト代表FWモハメド・サラーら〝攻撃的なトライデント〟で15ゴールだという。それだけに、エムバペ加入でも期待された爆発的な得点力アップとは程遠いのが現状なのだ。
その上で同メディアは「リーグ戦とCLで効果的に戦うためには、アンチェロッティ監督はFWが得点するだけでなく、フィールド上でより効率的に連係できるソリューションを見つける必要があるだろう」と提言。さらに3人の同時起用が機能しないとなれば、ロドリゴの出番減につながる可能性にも言及した。