パリ五輪でバレーボール男子日本代表を率いて現在は韓国1部現代キャピタルを指揮する名将フィリップ・ブラン監督(64)が、日本と韓国の選手の〝違い〟をズバリ指摘した。
パリ五輪で日本代表の8強敗退後に、ブラン監督は韓国のクラブチームである現代キャピタルの指揮官に就任。プレシーズンのカップ戦で早くも初タイトルを獲得するなど、その手腕が韓国内外で脚光を浴びている。韓国紙「スポーツ東亜」は、ブラン監督のインタビューを掲載。そこでさまざまな視点から熱弁を振るっている。
まず、日本代表から韓国クラブへの電撃移籍の理由について、改めて説明。「チームを移すたびに、同様のニュアンスの話を聞かれるね。ポーランドから日本に向かった時も同じ質問を受けた。私は新しいものが好きなんだ。現代キャピタルで提案されたプロジェクトは、本当に興味深かった。十分な時間(契約期間)を与えられ、チームを成功に導くことができるという確信があった」と強調した。
さらに、日本と韓国の選手の比較も行った。「昔、第三者としてアジアのバレーボールを見た時に、韓国選手たちは良い決定力と攻撃力を備えていた。ただ、最近は流れが少し変わったようだ」と指摘。続けて「韓国と日本が身長のハンディキャップを勝ち抜くには、優れた技術が重要だ。特にレシーブ守備が強くなければならない。日本ではこの点に注目し、効果が見えた」。レシーブに着目して重点的に指導したことで日本は大きく飛躍し、韓国と差が出ている現状を力説した。
「現代キャピタルでもレシーブをたくさん気にしているよ。安定してボールを受けられれば、攻撃効率を高めることができる。効率的な守備が支えとなれば一歩成長する。その後に、サーブとブロッキングの強化だ」と、ブラン流の強化方針を示した。
世界各国で注目を集めてきたブランマジックで、韓国バレーボールが急成長を遂げそうな予感だ。