４日に新日本プロレスの臨時コーチへ就任した元ＵＦＣヘビー級王者のジョシュ・バーネット（４６）が使命感に燃えている。
バーネットは早速、東京・野毛の道場で若手に技術指導を行っている。オファーを受けた理由について「私はアントニオ猪木さんの〝子供〟として、新日本でプロレスラーとして育った。だから断る理由なんてない。若手の中には自分がまだ何者なのかも分からない選手がいる。そんな選手たちの礎になれればいい」と説明した。
伝えたいのは〝レジェンド〟の教え。「猪木さんやカール・ゴッチ先生の〝教え〟が新日本で薄れてきているのは事実だろう。しかし、それは自然な事だと思う。直接教わった人間がリタイアしたりしたからだ。でも、私がいる。ゴッチ、猪木さん、ビル・ロビンソン、マット・ヒュームの４人の先生の教えは、私の体の中にある。それを伝承していくのが務めだと思っている」と力を込めた。
もちろん、コーチ業に専念するだけではない。今回の来日では、９日のＧＬＥＡＴ参戦で愛鷹亮に勝利しており、ノア１４日の東京・後楽園ホール大会にも参戦する。「フリーランスのレスラーとして、より〝グレーター〟な存在になっていきたい。今日の自分より明日の自分が強くなるよう突き進んでいくつもりだ」
さらに、プロモーターとしても今年６月に両国国技館で行ったプロレスイベント「ブラッドスポーツ」の日本再開催を計画している。「それが最も優先順位が高い。私にしかできないものだから。必ずまたやるよ」。今後もさまざまな分野での活躍が期待できそうだ。