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【大相撲】宮城野部屋〝閉鎖〟で後援団体が嘆き「全部ストップ」「会費も返した」

東スポWEB 2024年10月10日 6時0分

大相撲の宮城野部屋が、元幕内北青鵬の暴力問題で3月に閉鎖されてから半年以上がたった。師匠だった宮城野親方(元横綱白鵬)や所属力士らは伊勢ヶ浜部屋へ転籍。いまだ部屋再開のめどは立っておらず、無期限閉鎖の影響は地方場所の後援団体にも及んでいる。

九州場所(11月10日初日、福岡国際センター)を1か月後に控える中、2011年から宮城野部屋に宿舎を提供してきた福岡・篠栗町の寺院「南蔵院」の林覚乗住職(71)は「プレハブで作られた稽古場が古かったので、取り壊している。もし(宮城野部屋の力士が)来れば、今年は取り壊さない予定だったけど…」と現状を説明する。

部屋の閉鎖に伴い、設備改善の計画も中断を余儀なくされているという。「1、2年前から部屋と後援会とうちで、いずれは(稽古場を)建て直さないといけないという話が出ていた。いろんな業者の人に見てもらっていたけど(計画は)全部ストップしている」と肩を落とした。

それだけではない。宮城野部屋九州後援会の名誉会長も務める林住職は「今年の会費も集まっていたけど、全部みなさんに戻したし、番付表も送ってない。応援する相手がいないから、われわれも中ぶらりんですよね」。一切の後援活動ができない状況に、もどかしさを感じている。

部屋の再開については、転属先の師匠・伊勢ヶ浜親方(元横綱旭富士)と一門の浅香山理事(元大関魁皇)が宮城野親方を教育し、本場所ごとに相撲協会に報告。協会は報告の内容次第で、再開の時期を判断するとしている。

林住職は「部屋が復活すれば、宿舎は提供しますよ。でも、いつになるかわからないから、こっちも動きようがない」と複雑な胸中を吐露。再び宮城野部屋を迎え入れる日は、いつになるのか。

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