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秋元司元衆院議員が衆院選出馬見送り 上告中で最高裁判決待つも〝時間切れ〟

東スポWEB 2024年10月10日 15時50分

元自民党の秋元司元衆院議員が10日、東京・江東区内で会見し、衆院選(15日公示、27日投開票)の出馬見送りを表明した。

秋元氏は「いろいろと皆さんと相談させていただき、先ほど結論を出した。衆院選の出馬は見送りさせていただく」と表明。4月の衆院東京15区補選に続き、無所属での出馬表明の場になると思って集まった報道陣も驚く事態となった。

不出馬を決めた理由に裁判と自民党の公認候補が決定したことを挙げた。秋元氏は2019年にカジノを含む統合型リゾート施設(IR)を巡る汚職事件で収賄や組織犯罪処罰法違反(証人等買収)で逮捕され、無罪を訴えるも一審、二審ともに有罪判決が出て、上告中だ。政治とカネの問題に焦点が当たる中で、宙ぶらりんの状態で批判は避けられない状況だった。

無罪判決を勝ち取った場合には自民党復党となるところだが、衆院選が近づいたことで、自民党都連は先月末に東京15区で公募を行い、NPO法人「あなたのいばしょ」理事長の大空幸星氏を支部長に選定。9日に第1次公認で正式に15区の自民党候補者となった。4月の補選では自民党候補者がいなかったが、今回の衆院選に秋元氏が出馬すれば、〝保守分裂〟となるだけに自民党支持者や後援会、有権者が混乱する事態を避けるためにも身を退いた格好だ。

この日午前中までポスティングや街頭演説など政治活動を行い、選挙時のポスターも作り終えていたが、不出馬を決断したのは会見の1時間前。「悩み抜いて、ウチのスタッフも多分知らない状態で、一番驚いているのではないか。大変つらい苦渋の決断であったということはお伝えさせていただきたい」と秋元氏は頭を下げた。

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