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【日本ハム】新庄監督 CS初戦先発が佐々木朗希に驚きもシナリオ通り!?「勝てば勢い生まれる」

東スポWEB 2024年10月12日 5時10分

実際のところ本心は「想定内」なのかもしれない。日本ハムの新庄剛志監督(52)がCSファーストステージ突破に向け、ひそかに自信をのぞかせている。

対戦相手のロッテ・吉井理人監督(59)とともに、エスコンフィールドで11日に行われた「2024パーソル クライマックスシリーズ パ」の前日会見に出席。その会見の席上、吉井監督から12日の初戦(エスコン)で佐々木朗希投手(22)が先発することを告げられると、檀上で思わず「えっ、小島君じゃないんですね」と驚いた表情を浮かべ、その後は苦笑いで「(公式戦終了後から)3日間、ずっと小島君で(対策を)やっていました…」とも続けた。

ここまでロッテ先発投手陣のブルペンでの動きや過去の実績からロッテの初戦先発は左腕・小島が有力視されていた。そんな背景もあり、新庄監督も「裏をかかれた」とばかりに公の場で悔しさを見せたのだろう。

だが、ロッテ側がサプライズ的に仕掛けた〝朗希初戦抜てき〟。実は新庄監督にとっては「想定内」どころか、むしろ「自軍にいい流れが向く好都合」と捉えているフシがある。

日本ハムはロッテとCSファーストステージで対戦することが決まった直後から「佐々木と小島の2人は必ず2戦目までに登板する」と予想。9月末から入念な対策と準備を施してきた。つまり、佐々木が初戦であろうが2戦目で登板しようがチーム戦略に影響はなく、順番が入れ替わる程度にすぎないのだ。

それどころか、小島に代わって佐々木が初戦に先発することで「勝てばチームにとっては計り知れない勢いが生まれる可能性もある」(チーム関係者)という。新庄監督の胸中を代弁するように同関係者は、その理由をこう明かす。

「正直なところ、新庄監督はCS初戦で小島と対戦する方が嫌だったはず。というのも小島は短期決戦での経験、実績が豊富だからです。やはり短期決戦の初戦というのは誰もが緊張するため、経験がある選手に任せた方が勝機は出てくる。そんな大事な初戦に吉井監督が朗希を抜てきしてくれたのですから。新庄監督の心境はむしろ『よし、よし』という気持ちでしょう。仮に朗希に完璧に抑えられ、負けても『まあ朗希なら仕方がない』とナインも次戦に向け気持ちが切り替えられますから。そう考えれば、新庄監督にとっては思い描いていたシナリオ通りに動いているのかもしれません」

普段からデータや相手の戦略を何パターンにも分けて徹底的に研究する新庄監督。佐々木の初戦先発を1ミリも想定していなかったことはあり得ないないだけに、この調子ならば…。悲願の日本一に向け、好スタートを切れる確率が高まったのかもしれない。

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