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「あれだけの政治家でも…」〝石破カラー〟封印を余儀なくされた石破首相に野党議員がドン引き

東スポWEB 2024年10月12日 6時0分

5度目の挑戦で総裁選に勝利した石破茂首相には〝石破カラー〟の封印が指摘されている。総裁選中の石破氏は予算委員会を開いてからの解散を主張していたはずが、首相になると予算委員会をやらずに解散を断行。持論のアジア版NATO(北大西洋条約機構)も所信表明演説に盛り込まれなかった。

特に急ぎ足の解散に野党からの批判が集まっている。11日、都内で演説した立憲民主党の野田佳彦代表は「裏金隠し解散じゃありませんか」と指摘。「政治家は世襲だらけ。お父さんが、おじいちゃんが政治家だから。親ガチャに当たったんですかね、彼らは。金権政治と世襲政治を正すためには政権交代しかありません。疑似政権交代では政治は変わりません」と、自民党の政治文化を切り捨てた。

党内野党という立場だった石破氏が総裁になれば自民党内で政権交代が起きるようなものだとささやかれていたが、そんな疑似では物足りないと野田氏は言うわけだ。

立憲のある現役議員も「石破氏なら手ごわいけれど、しっかりとした論戦ができると思っていたんですけどねえ」とため息をつく。「正直、予想外でした。ご本人が主張されていたことだし、もう少し論戦するかと思ってた。それが尻尾巻いて逃げたわけですからね」とがっかりしていた。

石破氏は当選12回、総裁選5回目の挑戦で総裁となり、首相になったベテラン政治家だ。「あれだけの政治家でもこんな風に抑えつけられて、好きなようにさせてもらえないってことですよね。それが自民党の怖さなんでしょう。こっちがそういう石破氏の立場を察さないといけないのかと思わされます」と、石破氏に憐みの気持ちすら生まれたという。

野党にドン引きされるほど独自カラーを出せていない石破氏のままで選挙を乗り切れるのか。

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