女子プロレス「エボリューション（エボ女）」のＣｈｉＣｈｉが、業界盟主に宣戦布告だ。
２３日の東京・新木場１ｓｔＲＩＮＧ大会にはスターダムからＨＡＮＡＫＯとさくらあやが参戦し、ＣｈｉＣｈｉとＺＯＮＥＳのエボ女２トップが迎え撃つ。
スターダム勢のエボ女マット参戦は今回が初。ＣｈｉＣｈｉは「向こうは大きい団体じゃないですか。私たちの団体は始まったばかりで小さいですけど、向こうから乗り込んできてくれるということで、やっとここまで来たかなという感じですね。１年前だと想像もできなかったので」と感慨深げな表情を浮かべる。
もちろん、それだけでは満足はしない。４人とも昨年３月にデビューした同期。だが、ＣｈｉＣｈｉは「私もＺＯＮＥＳも他団体にドンドン出て、同期のレベルじゃない怪物のような人やレジェンドの方と戦ってボコボコにされている。正直、スターダムの同期には負けられないですね」と胸を張った。
ジャガー横田、ダンプ松本、長与千種、アジャコング…キャリア１年半で女子プロ界のレジェンドと呼ばれる存在と数多く戦ってきた自負がある。「ダンプさんとは今月末も試合がありますし、アジャさんとも何度も。ジャガーさんとは１週間に２回試合をしたこともあります。本当に恵まれているし、ありがたいなと。ただ、その環境に甘えず、おごらずに２３日の試合に勝ちたいです」。
ＣｈｉＣｈｉ自身はスターダム勢との絡みは今回が３度目になる。昨年１０月には東京・新宿で行われたスターダム主催興行に初参戦。白川未奈、飯田沙耶、月山和香らも参加した「帰ってきた！セクシーレスラーだらけのＹシャツカーニバル！」と題した時間差バトルロイヤルでデビュー初勝利を収め、一躍その名をとどろかせた。
一方で１１月に大阪で行われた若手主体興行「ＮＥＷ ＢＬＯＯＤ」では、天咲光由にわずか５分４３秒で敗れた苦い思い出がある。「あの悔しさはメチャメチャ残ってますよ。そこからスターダム、大嫌いですもん（笑い）。だから今まで絡んでこなかったけど、あの時の自分とは違うので。過去の中で一番強い自分が今なので、ガンガンやっていきたいです」と表情を引き締めた。
その言葉通り、１２日の新木場大会では、グラウンド卍固めでソイに快勝。「スターダムはお客さんも多いので、そのお客さんをかっさらうくらいの勢いでいきたい。それが目的ですね。かっさらっていきます！」と予告したＣｈｉＣｈｉは、体中から闘志をみなぎらせた。