ドジャースはパドレスとの地区シリーズ第5戦を2―0で勝利し、3年ぶりのリーグ優勝決定シリーズに進出した。先発・山本が5回を2安打無失点に抑えると、攻撃陣は2回にキケ・ヘルナンデスがダルビッシュの失投を捉えて左翼席に先制ソロ、7回にはT・ヘルナンデスも左翼席に運んで追加点をあげた。
試合後はグラウンドでナインが喜びを爆発させたが、そんな中で〝事件〟が起きた。中継局「FOX」のケン・ローゼンタール氏が先制弾のK・ヘルナンデスにインタビューを開始し「このシリーズはあなたにとってどんな位置づけか?」「ポストシーズン14本目の本塁打だが、10月になると何が変わるのか?」などと問いかけた。
K・ヘルナンデスは興奮しながらも丁寧に答えていたが「今年のチームはこれまでと何が違うか?」と聞かれると、一呼吸おいてニヤリとしながら「これはライブですか?」と逆質問。ローゼンタール氏が「そうです」と答えると「そんなこと全然気にしません」と放送禁止用語を口にし、インタビューは「ありがとうございました」とあわてて打ち切られた。
キレたのか、ジョークなのか…。真意は謎だが、前代未聞の〝ヤバいインタビュー〟になってしまい、米メディア「LAFB」は「K・ヘルナンデスがライブインタビューで〝F爆弾〟を投下した。ヘルナンデスの口から出た言葉は、ドジャースの伝説として延々と記憶されるだろう。ローゼンタールはショックを受けたようで、すぐインタビューを終えてブースに戻った」と報じ、「NBCロサンゼルス」は「彼の答えは家族向きとは言えないものだった。禁句を口にした今、彼はMLBや連邦通信委員会から罰金や出場停止処分を受ける可能性はあるだろうか。放送したFOXはどうなるのか」と問題視している。
「プレーオフ」では「大胆な言葉は恐れを知らない姿勢を表して、ファンを活気づけている」などと好意的に伝えているが…。快進撃に水を差すようなことならないことを祈るばかりだ。