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【パCS】初戦敗戦で崖っぷちも…日本ハム・新庄監督 ブレずに貫く「日本シリーズ進出マインド」

東スポWEB 2024年10月13日 5時1分

初戦を落とし後がなくなっても指揮官の思考はブレない――。

12日のロッテとのCSファーストステージ初戦に0―2で敗れた日本ハム。これで残り2戦は連勝か1勝1分けしかステージ突破はないだけに、普通なら今後は今季14勝を挙げ最多勝に輝いたエース右腕・伊藤を含め選手総動員で目の前の1勝を奪いに行くのがセオリーだろう。

だが、新庄剛志監督(52)は背水の陣に追い込まれても選手を惜しみなく投入する考えはない。あくまで指揮官の目標は「日本シリーズに進出すること」だからだ。指揮官はCS進出が決まった直後の9月下旬から「CSで戦えるのであれば2位も3位も一緒」と語った上で、CSでの戦いについて自身の胸の内をこう明かしていた。

「日本シリーズに出なければロッテ(ファーストステージ)に負けようが、ソフトバンク(CSファイナル)に負けようが一緒なんですよ。目標は日本シリーズに行くことだけ。そこに行って日本シリーズの味(舞台)を選手に味わわせたい。それだけだから。それがかなわないようなこと(采配や起用法)はしない。もう(CSを含めた短期決戦の)準備はしっかりできているんでね」

仮にロッテとの戦いに総力をつぎ込み勝利をもぎ取ったとしても、CSファイナルで敗退しては意味がない。それなら最初からCSファイナルを突破することを想定した上での戦略や選手起用を優先する。この気持ちがあるからこそ、新庄監督は崖っぷちに立たされてもこれまでの方針を一変させることはない。

13日の試合にはプロ2年目の金村が先発。今シーズン10勝を挙げた先発左腕・山崎を中継ぎとしてスタンバイさせるが、伊藤や他の主力投手を温存してCSファーストステージ敗退を強いられても悔いはない。

「とにかく明日(13日)は今までやってきたことを自然体でやって。自分が、自分が、って思わずにね。そうなってくると(打者は)ボール球に手を出して裏目になるから。ピッチャーはバックを信じて思い切っていってくれれば。結果がどうなるかは終わってみないと分からないからね」

最後までCSファーストステージ突破ではなくソフトバンクとのCSファイナルを勝ち抜き日本シリーズ進出を見据える新庄監督のこと。自身の信条と心中する覚悟はできている。

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