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【新日本】棚橋弘至 エースから〝ジョーカー〟へ転身宣言「これで誰も飛び出してこなかったら…」

東スポWEB 2024年10月13日 5時1分

新日本プロレスの14日東京・両国国技館大会で「デビュー25周年記念試合」に臨む棚橋弘至(47)が、〝エース〟から〝ジョーカー〟への転身を示唆した。

メモリアルマッチでは海野翔太&エル・ファンタズモとのトリオで「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」のEVIL&高橋裕二郎&金丸義信と対戦する。「現在進行形の新日本を見せないと。みんな(来年1月の東京)ドームに向かって走ってますからね」。あえてゆかりのある他団体選手などは呼ばず、勝負に徹する戦いを選んだ格好だ。

2000年代の暗黒時代を建て直した大エースは、昨年12月から団体の社長にも就任。偉大なキャリアを歩み続けている。「25周年? 通過点ですよ。振り返ると、いろいろできたなというのはありますけど、次の四半世紀をどうしようかなと。キャリアも折り返しに入りましたね。藤波(辰爾)さんは70(歳で現役)だから、いけないこともないかなと」と力強く言い切る。

社長として団体を俯瞰するようになったことで、心境の変化も生まれつつあるという。コロナ禍を機にプロレス界は再び窮地に陥り、いまだに超満員が続いたかつての光景を取り戻せていない。

そこで「『自分がやらなきゃ』って、一時期ビジネスが下がった2000年代の時の思いがよみがえってきたんだけど、リング上とか控室をパッと見た時に『俺じゃないかもな』っていう思いもすごいあって。それは今の時代の選手がやるべきなんだろうなって。そこは社長として頼もしい反面、ああそうか、今、俺じゃねえなって冷静に見られてる部分があって」と新たな救世主の出現に期待する。

棚橋自身は「今、俺が出ていってもしょうがないし。まあ、一番どうしようもなくなったら出ていきますよ。『エース』から『ジョーカー』ですね」と、新たな役割を意識し始めたという。

また、団体は近年、オカダ・カズチカら主力選手の退団が相次いだ一方で、海野翔太、成田蓮、辻陽太、上村優也、大岩陵平ら新世代と呼ばれる若手選手たちが台頭してきている。

棚橋は「棚橋、中邑(真輔)しかいない時期をちょっとだけですけど、経験しているので頼もしいですね。みんな同じくらいのレベルで競い合ってるので、もちろんライバル関係として面白いんですけど、その中でも誰か飛び抜けてほしいなという思いはあります」と目を細めつつ「これで誰も飛び出してこなかったら、俺が飛び出しますよ」と相変わらずの我の強さは忘れなかった。

「コンディション面でヒザが悪かったりっていうのは、キャリアで仕方ないかなって諦めてた部分もあるんですけど、全部もう一回よくしたいですね。ヒザもビジュアルも動きも。海外遠征1年くらい行って、凱旋帰国してもいいかもしれない」。冗談めかしつつも、さらなる飛躍を誓った棚橋が、節目の試合を経て新たなるステージに突入する。

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