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【セCS】初戦惜敗の阪神 悲観の必要ないが…伊勢孝夫氏が気になった試合終盤の「岡田采配」

東スポWEB 2024年10月13日 5時1分

セ・リーグ2位の阪神は12日のCSファーストステージ第1戦で同3位のDeNA戦(甲子園)に1―3で完敗。計6投手をつぎ込んだ敵の継投策を打ちあぐね、8回まで三塁すら踏むことができなかった。本紙評論家の伊勢孝夫氏は「阪神とDeNAの両軍が、それぞれ実戦から遠ざかった『3日間の差』が勝敗に影響を及ぼした」と指摘。最終9回の得点機で攻勢をかけきれなかった岡田采配にも注文をつけた。

【新IDアナライザー・伊勢孝夫】4タコ3三振の佐藤輝が特にそうやったけど、阪神の打者陣は全体的に150キロ前後のスピードボールに終始差し込まれとったな。阪神のレギュラーシーズン最終戦は3日のDeNA戦(横浜)。DeNAは6日の中日戦(バンテリン)。実戦から遠ざかった3日間の差が、実戦勘の鈍りとして出たのかもな。

この手の話題はCSの季節になると、必ず出てくるんやけどな。とはいえ調整期間中に自軍内で紅白戦やシート打撃をいくら行ったところで、投手は厳しいコースを攻めることもできない。味方同士やもんな。その辺はもうどうしようもないよ。

とはいえ、8回には先頭の8番・木浪が四球で出塁し、1番・近本が右前に打球を落としてつなぐ「阪神らしい攻撃」ができていたやないか。そこまで悲観するような負け方ではないと俺は思ってるよ。後はこの日無安打に終わった中野、佐藤輝の2人がしっかり仕事をしてくれるかにかかっているな。

ただ、9回の攻撃だけはちょっと疑問を感じたな。大山、前川の安打で一死一、二塁とした場面で、次打者の梅野に代打を出さなかったやろ。マウンド上には右腕・森原。ベンチに残っていた島田あたりを代打として使ってほしかったよな。もちろん一手早めて、ここで原口を出しても良かった。控え捕手は坂本1人しかいなかったとはいえ、これは短期決戦。リスク承知でもう少し積極的な采配を見せてほしかったな。これはシーズン通してずっと思ってたことやけど、岡田監督はどうも梅野に対しては遠慮というか、甘さを感じるんよな…。(本紙評論家)

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