AEWのPPV「レッスルドリーム」(ワシントン州タコマ)が12日(日本時間13日)に行われ、AEW世界王者のブライアン・ダニエルソン(43)がジョン・モクスリー(38)に敗れ王座から陥落した。
かつては「ブラックプール・コンバットクラブ」で共闘していた因縁のモクスリーとの王座戦は、凄惨な結末が待っていた。激しい打撃戦を繰り広げたブライアンだったが、トぺ・スイシーダをキャッチされて場外へのデスライダーを浴びるなどモクスリーの猛攻にさらされる。最後はパイルドライバーからスリーパーホールドで長時間締め上げられレフェリーストップ負けとなってしまった。
決着後のリング上でもブライアンには容赦ない攻撃が加えられた。ダービー・アリンとウィーラー・ユウタが救出に訪れるも、何とユウタが造反。ブライアンをビニール袋で窒息させようとする。クラウディオ・カスタニョーリにはイスで首を挟まれての踏みつけ攻撃と、残忍で暴力的なシーンが繰り広げられ会場は騒然となった。
大勢のスタッフや選手が止めに入り、ようやくモクスリーたちはリングを後にしたが、ブライアンのダメージは甚大。ストレッチャーに乗せられているところでPPVの放送が終了という壮絶な結末となった。
ブライアンは負けたら引退の条件で臨んだ今年8月の英ロンドン・ウェンブリースタジアム大会で、スワーブ・ストリックランドを撃破しAEW世界王座を奪取。同王座の防衛ロードにキャリアをかけてきただけに今回の敗北が持つ意味は大きく、今後の動向に注目が集まる。