全米を驚かせることができるか。米総合格闘技イベント「ＵＦＣ」は「ＵＦＣ３１０」（１２月８日＝日本時間１２月９日、ネバダ州ラスベガス）で、前ＲＩＺＩＮバンタム級王者・朝倉海（３０）がＵＦＣフライ級王者のアレシャンドレ・パントージャ（ブラジル）に挑戦すると発表した。
朝倉海の挑戦が決まり、ＵＦＣのダナ・ホワイト代表が公式ユーチューブチャンネルなどにアップされた動画に登場。〝抜てき〟の理由を「なぜかって？ 誰も彼と戦いたがらなかったからだ。だけど怖いものなしのパントージャは『やる』といった」と説明。さらに朝倉海の戦績を紹介しつつ打撃を絶賛して「恐ろしいストライカーだ。過去２勝ではボディーにニーをさく裂させた。朝倉は今勢いに乗る強力な日本人ファイターの１人。生まれて初めてのＵＦＣでの戦いでその名をとどろかせることになるだろう」と期待を寄せた。
朝倉海は「ＵＦＣフライ級を盛り上げるためにやってきました。デビュー戦がタイトルマッチということで、不利だという声も多いかとは思いますが、必ず勝って、ＵＦＣ初の日本人チャンピオンになりたいと思います。そして、ＵＦＣファンの皆さんに今まで見たことのないエキサイティングな試合をお見せすることを約束します。楽しみにしていてください！」とコメントを発表した。
また、この日のラスベガス大会で日本の平良達郎を下したＵＦＣフライ級１位のブランドン・ロイバル（３２＝米国）は「次はタイトル戦しかないだろう。朝倉海なら日本にだって行くし、パントージャならブラジルにだって行く！ 誰だっていい」と早くも照準を朝倉海に定めた。
日本格闘技界きっての人気選手の参戦で、ＵＦＣの軽量級が一気に盛り上がりを見せそうだ。