ア・リーグ優勝決定戦に臨むヤンキースではファン・ソト外野手（２５）の去就にも注目が集まっている。今季は打率２割８分９厘、４１本塁打、１０９打点をマーク。主砲のアーロン・ジャッジ外野手（３２）とともに打線をけん引した若きスラッガーは、今オフのＦＡ市場最大の目玉だ。
大争奪戦になることは確実で、ドジャースと１０年総額７億ドル（約１０４３億円）で超大型契約した大谷翔平投手（３０）を上回る「７億１００万ドル」という報道も。そんな中、米メディア「ＮＪ・ｃｏｍ」が「ソトの元チームメートでソトと同じ代理人を共有する友人によると、彼はオフシーズンにブルージェイズから天文学的なオファーを受ける可能性があるという」と伝えたことが話題になっている。
この一報を受けた「スポーツノート」は「ブルージェイズは大谷翔平を逃してから１年経った今、ヤンキースのオールスター、ファン・ソトのためにバックアップをすることになるのか？ 大谷に負けたことにまだ痛い思いをしているのかもしれないが、ブルージェイズは別の世代の才能、ファン・ソトにお金を投じる準備ができていると言われている」と、昨年の騒動を引き合いに出して続報した。
大谷争奪戦が大展開された昨オフ、ＭＬＢネットワークの記者が、大谷がトロント行きの飛行機に乗ったとツイート。トロントのファンは二刀流のスーパースターがブルージェイズに来ると狂喜乱舞したが、後にその正体は投資家で誤情報だったことが判明。ぬか喜びに終わったブルージェイズファンは落胆し、ドジャースのユニホームで本拠地ロジャーセンターに乗り込んできた大谷に対して猛烈なブーイングを浴びせた。そんな背景もあり、まるで大谷を逃した腹いせとしてブルージェイズが大金を用意したかのような報じ方だ。
とにかく、ソトの代理人はすご腕のスコット・ボラス氏で「少なくとも６億ドル（約８９５億円）になる」と言われている。そんな才能あふれる２５歳の動向から目が離せない。