日本代表DF長友佑都(38=FC東京)が、招集されながらベンチ外が続く異例の状況について胸中を吐露した。
長友は3月のW杯アジア2次予選の北朝鮮戦で、カタールW杯後初めて代表に復帰。しかし、その試合でベンチ入りしたものの、その後は代表に招集されながら、6月、最終予選の9月、そして今月の10日サウジアラビア戦と5試合連続でベンチ外というまさかの状況が続いている。
13日の練習後に取材に応じた長友は、ベンチ外が続くことに対する思いについて「誰もができないからこそ、僕がここにいると思っている」ときっぱり。「もちろん、選手として出たい気持ちは強いし、この前のサウジ戦は自分がピッチに立っているかのように身震いした。ただ、僕の目標は次のW杯にあるので。そのためにはチームが勝たないと行けない。チームを勝たせないといけない。それがどんな役割であっても。自分の目標や夢を叶えるためにも、今はどんな立場であってもチームのために戦いたい」と秘める思いを熱弁した。
長友は試合にこそ絡めていないものの、今回も含めて練習では持ち前の〝熱量〟を常に発揮。周囲を鼓舞しながら、これまでの豊富な経験も伝えるなどチーム内でさまざまな観点から貢献を果たしている。フォアザチームを体現しながら、あくまでも北中米W杯の本番の大舞台を見据えて代表活動の日々を過ごしているのだ。
今は〝ベンチ外要員〟かもしれないが、森保ジャパンで長友の存在がとてつもなく大きいことは間違いない。