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寺地拳四朗「どんな相手でもブレないボクシングを」 2階級制覇から統一戦へ…さらなる進化追求

東スポWEB 2024年10月14日 6時10分

まだまだ強くなる。ボクシングのWBC世界フライ級王座決定戦(13日、東京・有明アリーナ)で、クリストファー・ロサレス(29=ニカラグア)に完勝した寺地拳四朗(32=BMB)が王座統一を見据え、さらなる進化を誓った。

前WBA&WBCライトフライ級王者の拳四朗はこの日、2階級制覇を目指してWBC世界フライ級1位・ロサレスと対戦。階級変更の不安を全く感じさせない盤石の試合運びで、相手を寄せ付けない。鋭いジャブとステップを駆使してペースを握ると、的確なパンチをヒットさせ続け、挑戦者の鼻から流血させた。

すると11ラウンド(R)開始早々、腫れあがったロサレスの鼻を見たレフェリーがドクターチェックを要求。これが骨折と判断されて試合が止められ、拳四朗のTKO勝ちが告げられた。

11R6秒で完勝の拳四朗は「序盤からジャブは意識していたので…。それが2Rになるにつれ当たっていったので〝いいペースなのかな〟っていうのはあって冷静は冷静でした」と安どの表情を見せる。試合を「今回はなるべくブレないというか。打ち合いが向こうが好きなので、それには付き合いたくなかった。自分のボクシングを突き通したというか」とプラン通りだったと明かす。その上で試合終了の瞬間を「鼻血は結構出てたし折れてるのも分かったんですけど。終わった瞬間は、とりあえずホッとしましたね」と振り返った。

今後について問われると「やっぱり次、統一戦なりできたらいいなと思うので、いいスタートを切れたかなと思います」とライトフライ級に続く2団体王座の獲得に意欲を見せる。14日にはWBOの世界フライ級王座戦「アンソニー・オラクスアガvsジョナサン・ゴンザレス」が行われるだけに「明日もまた試合があるというので、みなさんが期待する統一戦ができると思うので期待してください」とその勝者との対戦にも意欲を見せた。

階級を変えてなお、強すぎる王者だが「どういう相手が来ても、自分がブレないボクシングをやっていきたいと思います。また進化できればなと思っています」と成長を止めるつもりはない。文句なしの完勝にも課題と収穫はあったようで「ジャブは良かったんじゃないかなって思うし、ワンツーも練習してたのが結構当たったので、いいところですね。クリンチもできたんで、それは良かったのかなっていうのはあります」と拳を握った。

新たな階級で拳四朗は何本のベルトを集められるか。その戦いぶりに注目だ。

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