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【ソフトバンク】日本一のカギは「第2先発」 ドラフト育成10位左腕に白羽の矢

東スポWEB 2024年10月14日 6時10分

パ・リーグ王者のソフトバンクは13日、本拠地みずほペイペイドームでクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージに向けた全体練習を行った。この日は試合を想定した実戦形式の練習で調整。不動の4番・山川が豪快なアーチを披露すれば、右足首の負傷から戦列復帰を目指す近藤にも一発が飛び出すなど収穫の多い一日となった。

ポストシーズンでキーマンとなり得るシンデレラボーイ候補も強烈な存在感を放った。首脳陣が「第2先発」として白羽の矢を立てた育成出身2年目左腕の前田純投手(24)だ。かつて4年連続で日本一に輝くなど短期決戦で無類の強さを誇ってきたホークス。それを支えたのが「第2先発」だった。早いイニングで先発投手が降板した後、形勢逆転や試合を落ち着かせる役割を担う中継ぎ投手だ。

この日の前田純は打者8人から4三振を奪い、安打性の当たりなしという圧巻の内容だった。柳田、近藤、柳町はいずれも空振り三振。真っすぐは140キロ台前半ながらホップ成分が高く、打者を幻惑する投球が持ち味だ。見守った小久保監督が思わず「空振り率がすごい」と唸るほどだった。かつては実績十分の石川、武田が輝きを放った「第2先発」。新たなキーマンに、先月29日にプロ初勝利を挙げたばかりの〝育成の星〟が指名された。

「相手にデータがないと思うので、そこで自分の投球ができたらいい」と冷静に本番を見据えたポストシーズンのキーマン。2022年ドラフト会議で投手では最後となる「育成10位」で名前を呼ばれた男は、大抜擢に応えられるか。

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