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【パCS】日本ハム劇的勝利で得たものとは 柏原純一氏「打席で何をすれば良いか分かったはず」

東スポWEB 2024年10月14日 6時10分

【柏原純一「烈眼」】パ・リーグのCSファーストステージ第2戦(13日、エスコン)。初戦を落として後のなかった日本ハムは、サヨナラ勝利を飾った。1―2と敗色濃厚の9回裏、ロッテの抑え投手・益田から万波が、左翼席に起死回生の同点弾。延長10回に最後は、浅間がサヨナラ打と、相撲で言えば〝うっちゃった〟ともいえる劇的勝利だった。

初戦同様、試合は7回までにロッテが2本のソロアーチで先行。すでに終盤に突入していたなか、攻撃には〝焦り〟が出てもおかしくなかったが、直後の7回裏、マルティネスの内野ゴロで1点を返したのが大きかった。一死一、二塁でロッテ・横山が3球目を制球ミスし、走者が進塁。敵バッテリーのミスで局面が二、三塁になり、直後に泥臭く1点差につめ寄ったことで「ワンチャンスあれば…」と、攻撃陣はその後も良い集中力が持続できたように感じる。

10回の浅間のサヨナラ打の攻撃もしかり。二死から松本が四球を選び、清宮が中前打で一、三塁とお膳立てした直後で、今CSで両軍を通じ、初の適時打だった。両軍とも2試合で、スコアボードに1点以上入ったイニングはない。ロッテは本塁打4発で4点に対し、日本ハムは「つながり」での得点を経験した。

もちろん9回の万波の同点弾は〝お見事〟だったが、それ以外は、打者がつなぎ、と塁上の走者が脚を動かし〝流れ〟で奪った得点。CS初体験の選手が多かった日本ハムの打者陣は、大一番となる第3戦で、個々が打席で何をすれば良いか?が分かったはずだ。

(野球評論家)

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