ボクシングのWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(26=M・T)がペッチ・ソー・チットパッタナ(タイ)と行う防衛戦(14日、東京・有明アリーナ)が秒読みとなる中、亀田三兄弟の父でトレーナーの史郎氏が試合の展開を占った。
史郎氏は自身のユーチューブチャンネルで中谷の防衛戦について予想。「(中谷が)間違いなく前半、5ラウンド以内にKO勝ち」と断言した。さらに、その先にある世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)との〝ドリームマッチ〟についても言及。「俺の予想は中谷が判定でも、KOでも勝つ。何でかと言うと、(中谷は)ボクシング自体がうまいわ。あの距離感が独特。あの距離に入っていったら、打つパンチはいろいろ持ってる」と予測した。
また、史郎氏は「バンタム級やったら、井上尚弥が(中谷に)勝ってるわ。(中谷が)スーパーバンタム級に上げてくると、ちょっと。中谷の方が上げてくるほどいい。フェザーで対戦したら、中谷がもっともっと差が開くと思う。〝階級の壁〟があるからな。(井上の)試合見る限り、強いよ。モンスターやと思うけど、やっぱりいつまでもモンスターじゃない。どこかの壁に当たるから」と持論を展開する。
その上で「(井上は)俺はスーパーバンタム級までかなと思う。フェザーでも通用するけど、今までのモンスターと言うてるような井上尚弥ではない」「(井上の)一番の適正階級は、俺はバンタムと思うてる。(スーパーバンタム級で)4つのベルトを取って、まだここにおるんやで。普通なら上げるよ。別にフェザー級のチャンピオンって、大して強い選手おらへんやん」と重ねて力説した。