オーストラリア代表のトニー・ポポビッチ監督が１４日、北中米Ｗ杯アジア最終予選の日本代表戦（１５日、埼玉）に向けて会見に臨み、ＭＦ鎌田大地（クリスタルパレス）に〝異例のお願い〟を行った。
オーストラリアは今回の最終予選で開幕から２試合で１分け１敗と窮地に陥り、アーノルド監督を解任。１０月からポポビッチ監督の指揮で再スタートし、１０日の中国戦では３―１と逆転勝利した。
ポポビッチ監督は現役時代に、イングランド・プレミアリーグのクリスタルパレスでも活躍。森保ジャパンの鎌田が今夏入団して〝縁〟もあり、この日の会見で言及した。
「クリスタルパレスの鎌田選手だが、やはり自分のいたチームに良い選手が入るのはとても喜ばしいことだ。どんどんそうした選手に入ってもらいたいし、今新しく入ったばかりなので、まだ落ち着く段階だと思う」と〝後輩〟の活躍に期待を寄せた。
ただ「まだゴールはしておらず、じきに得点できたらいいなと思うが、明日、日本代表の一員であるときには得点をしないでほしい。（前戦の）サウジアラビアで得点をしたと思うが、明日は得点してほしくない。ただ、ぜひクラブのために得点してほしい」と古巣でのゴールに期待は寄せつつも、ライバルとなる代表戦ではゴールをしないよう複雑な胸中をのぞかせながら〝お願い〟した。
鎌田には偉大な先輩の前で容赦ないゴールを期待したいところだ。