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【新日本】棚橋弘至が現役引退を表明 2026年1月4日東京ドーム大会で偉大なキャリアに終止符

東スポWEB 2024年10月14日 19時11分

新日本プロレスのエースとして長年活躍し、社長も務める棚橋弘至(47)が、2026年1月4日東京ドーム大会で現役を引退すると14日に発表した。

この日の東京・両国国技館大会でデビュー25周年記念試合に出場。海野翔太&エル・ファンタズモとのトリオで「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」のEVIL&高橋裕二郎&金丸義信と対戦した。勝利を収めた直後のリング上でマイクを握ると、「棚橋のゴールを決めました」と約1年3か月後の26年1・4ドームでの現役引退を表明した。

棚橋は1999年10月10日後楽園ホール大会の真壁伸也(現・刀義)戦でデビュー。2000年代にはライバルの中邑真輔とともに暗黒期にあった団体をけん引した。06年7月にIWGPヘビー級王座初戴冠を果たすと団体のエースとして定着し、全身全霊のファイトと精力的な地方プロモーションで新日本プロレスの人気をV字回復させた。

また、11年から16年まで年間最大興行の1・4東京ドームで6年連続メインイベンターを務めるなど、絶対的な存在として活躍。暗黒時代にあった団体を再建させ、プロレス界の顔として君臨し続けてきたキャリアは偉大のひと言に尽きる。

IWGPヘビー級王座戴冠回数は歴代最多の8回を誇り、最高峰リーグ戦「G1クライマックス」では3度の優勝。また「プロレス大賞」では4度(09、11、14、18年)のMVPを獲得しており、これは故アントニオ猪木さんの6回、オカダ・カズチカの5回に次ぐ歴代3位タイで、天龍源一郎、武藤敬司、内藤哲也と並んでいる。

昨年末には団体の社長に就任。猪木さん、坂口征二氏、藤波辰爾に次ぐ史上4人目の選手兼社長誕生が大きな話題となった。

一方で選手としては今年、G1クライマックスの連続出場記録が22でストップし「現実を受け止めますよ。そして今後の身の振り方を考えます」と発言。

また、今月12日の神栖大会では25周年記念試合について「通過点ですよ」と位置づける一方で「『自分がやらなきゃ』って、一時期ビジネスが下がった2000年代の時の思いがよみがえってきたんだけど、リング上とか控室をパッと見た時に『俺じゃないかもな』っていう思いもすごいあって。それは今の時代の選手がやるべきなんだろうなって」と、新世代の台頭による自身の役割の変化について言及していた。

長年にわたりプロレス界をけん引してきた棚橋の現役生活も、残り約1年3か月。誰もが認める「逸材」の引退ロードが、明日から始まる。

【棚橋弘至のリング上コメント】
あっという間の25年がたちました。これもひとえに皆さんが熱い声援、時々ブーイング送ってくれたおかげだと思います。ありがとうございました。こうして多くの皆さまの前で、いつまでも戦っていたい。戦っていたいという思いはありますが…棚橋のゴールを決めました。2026年1月4日。だからあと1年2か月あります。疲れないし、落ち込まないし、諦めないけども、あと1年と2か月全力で走りますので、新日本プロレスをよろしくお願いします。

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