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【パCS】日本ハム・新庄監督「勇気がいりました」奇策&温存策ズバズバでファイナル進出

東スポWEB 2024年10月14日 19時16分

日本ハムは14日、CSファーストステージ第3戦(エスコン)でロッテに5―2で劇的な逆転勝ちを収め、通算成績を2勝1敗として16日から始まるソフトバンクとのCSファイナル(みずほペイペイ)進出を決めた。

先発した北山は初回こそ無得点に抑えたものの、2回に連続安打で無死一、三塁の窮地を迎えると8番・友杉に投前へのバント安打を許して先制点を献上。その後も一死満塁から荻野の中犠飛で追加点を許した。

それでも打線が2点をリードされた3回に奮起した。水野の安打と松本剛の四球などで二死二、三塁の好機をつくると、この日3番に座った清宮が右翼へ2点適時打。すぐさま試合を振り出しに戻した。

さらに同点で迎えた7回には2四球と相手の失策で二死一、二塁の勝ち越し機を迎え、9番・水野が右中間を破る値千金の勝ち越し2点適時三塁打。形勢を逆転すると、その後は5回からマウンドを受け継いだ田中正ら4人の救援陣が無失点でつないで勝利をもぎ取った。

投打がかみ合い最高の形でCSファーストステージ突破を果たした新庄剛志監督(52)は試合後、まずは3万7000人を超える超満員のスタンドが試合開始直後から大声援を送り続けてくれたことに言及した。

「(最初から)すごい応援だったから。北海道のファンはおとなしいという印象が強かったんだけど、北海道民の殻を破ったというか破らせたというかね。選手たちがそうさせたのは間違いない。そこはすごくうれしかったですね」

普段以上の熱量で声援を送ってくれたファンに感謝の気持ちを表した。

またこの日、5回途中で先発・北山から守護神・田中正を突如マウンドに送り、回またぎをさせた点については「最初は抑えでいこうと思った。でも北山君の球がちょっと浮きだして、四球を出す前に代えようと思って。すぐ『田中君、用意して』っていう感じで。あとはアイコンタクト。その後の試合もあるから田中君をいい状態で終わらせたかった」と話し、急きょ思いつきで登板させたことを明かした。

ただ、そんな直感を頼りにした奇策のおかげもあり、チームはロッテに王手をかけられながらも2連勝。見事にファイナル進出の切符をつかんだ。今季14勝を挙げたエース・伊藤をソフトバンク戦に当てる「温存策」もCSファーストステージ突破で大きな意味を持つことになる。

「選手全員がもう一回、伊藤君の投げる姿を見たいっていう気持ちはものすごく感じていたんで。その思いがあって(今日の)勝利もあると思う。まあでも(エースの温存は)勇気がいりましたけどね」

最後はソフトバンクとの決戦に向け、並々ならぬ意欲を燃やしていた。

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