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【ロッテ】佐々木朗希いよいよ動き出すMLB移籍 本命ドジャース、東海岸の強豪球団が巻き返し

東スポWEB 2024年10月15日 11時30分

ロッテ・佐々木朗希投手(22)のMLB移籍がいよいよ動き出しそうな雲行きだ。チームは14日のCSファーストステージ第3戦(エスコン)で日本ハムに2―5で逆転負けを喫して敗退。試合後に松本尚樹球団本部長がメジャー移籍を要望している佐々木について「いろいろ話をすることになる」と述べたことで〝ゴング〟が鳴らされる格好となった。水面下では最有力のドジャース以外にもヤンキースなど東海岸の強豪球団が猛烈な巻き返しを図っており、その行方が注目される。

ロッテ・佐々木の2024年シーズンが終わりを告げた。12日のCSファーストステージ初戦では先発マウンドに立ち、8回無失点の力投。先勝に大きく貢献したもののチームは日本ハムの勢いにのみ込まれて連敗し、下克上の野望もついえた。

14日の敗退決定後に松本球団本部長は、懸案事項となっている佐々木のMLB挑戦に関し「入団当初から毎年話をしている。当然変わらずそういう話(メジャー移籍問題)をすることになると思う。入った時からずっと一緒なので。もう一回、いろいろ話をすることになると思う」と言及。今オフも引き続き、本人と話し合う意向を示した。

5年目の今季は当初の目標だった「シーズン完走」こそ果たせなかったとはいえ、キャリアハイの10勝5敗、防御率2・35をマーク。その佐々木については8月後半からカブスのジェド・ホイヤー編成本部長、パドレスのA・J・プレラーGM、レンジャーズのクリス・ヤングGMらMLB各球団の編成幹部クラスが続々と来日して生チェックを行うなど〝朗希詣で〟が本格化していた。

1日の楽天戦(楽天モバイル)には移籍先の大本命とされているドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長も、わざわざ本国から佐々木の視察に訪れ「彼は素晴らしく才能がある投手であることは明らか。多くの才能のある投手を見てきたが、彼は過去に米国に来た才能のある投手たちの仲間に入る人材」と異例の激賞。複数のMLB関係者も「先発ローテーションの1番手になり得る投手をバーゲンセールで獲得できるチャンスがある」と口をそろえ、少ない資金で大きなリターンが期待できる「25歳ルール適用」の恩恵を強調している。

昨オフの佐々木は代理人らを通じてロッテ側にポスティングシステムを使う形でMLB移籍を直訴したとで伝えられたが、難航の末に交渉断念。今季も2度の離脱を繰り返すなど決して順風なシーズンを送ってきたわけではないが「バーゲンセール」の魅力は絶大で、MLB全30球団が佐々木の動向を注視している。

MLBスカウトの1人は「すでに佐々木のエージェントが米国内で動きを見せている。この件に関してイニシアチブを持っていないロッテは佐々木サイドの意向に従うしかなく、彼のポスティング移籍は九分九厘間違いない」と分析。さらに米東海岸のMLB球団関係者は「現時点での本命は確かにドジャース」とした上で「(日本ハムからMLBへポスティング移籍を表明した)17年冬の大谷と同様に佐々木サイドは獲得希望球団から事前に育成プランなどのプレゼン資料を提出してもらい、書類選考を行った上で面談する球団も絞り込み、移籍先を選んでいこうとしているようだ」と早くも移籍先の選定方式について語っている。

そして「大谷の時との大きな違いは、われわれ東海岸の球団にも面談のチャンスが十分にあるということ」とも強調した。17年オフの大谷の移籍では手を挙げたMLB全30球団のうち書類選考を通過して面談に進めたのは入団先のエンゼルスに加えレンジャーズ、マリナーズ、カブス、ジャイアンツ、パドレス、ドジャースの7球団で東海岸の球団は全て一次選考で脱落。そんな〝黒歴史〟もあり、佐々木サイドから「フラットな選考」という情報が漏れ伝わっていることで、ヤンキース、レッドソックス、メッツなど東海岸の球団が好意的反応をみせている。

果たして佐々木は海を渡ることになるのか。全30球団が入札のタイミングをうかがっている。

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