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大谷翔平に人生最大のブーイングか 敵地NYでリンドアとMVP決定戦

東スポWEB 2024年10月15日 11時30分

ドジャースの大谷翔平投手(30)が本拠地ロサンゼルスでメッツとのナ・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)に「1番・DH」で先発出場し、3打数無安打、2四球だった。相手先発の左腕マナイアに完敗だった。対戦成績を1勝1敗とし、第3戦から舞台はニューヨークに移る。徹底マークしてくる相手投手陣、過激なメッツファンに加え、ニューヨークメディアも手ぐすね引いて待っている。ワールドシリーズ進出を目指し、敵地に殴り込みだ。

4点を追う9回無死一塁で守護神ディアスと対戦。四球で歩くとファンは一斉にタメ息だ。相手先発の左腕マナイアに完敗だった。初回先頭は真ん中高めのシンカーにタイミングが合わずに空振り三振。3回先頭は外角高めのシンカーに手を出せずに3球で見送り三振に倒れ、5回二死無走者は外角のスイーパーを打ち上げて一飛だった。7回は2番手の右腕メートンからストレートの四球だった。

第3戦から舞台は敵地ニューヨークに移る。シティ・フィールドでは野球人生で最大のブーイングを浴びることになるだろう。そんな中、注目されるのは大谷がニューヨークメディアを黙らせることができるかということ。史上初の「54本塁打―59盗塁」を達成し、本塁打と打点の2冠王に輝き、日本選手初のトリプルスリー(打率3割、30本塁打、30盗塁)をマークするなど圧倒的な成績でチームを地区Vに導いた大谷に対して、大半の米メディアが3度目のMVP受賞は確定とする中、メッツのフランシスコ・リンドア内野手(30)を推し続けている。

ニューヨーク・ポスト紙のジョン・ヘイマン記者はリーグ優勝決定シリーズ前の12日(同13日)に「リンドアはスーパースターの中で最も偉大な選手になる可能性がある」とリンドアを持ち上げると大谷については「(パドレスとの)地区シリーズでは第1戦で本塁打を放って以降、何もしていない」と駄目出しした。

ニューヨークメディアと大谷の因縁が生まれたのは2017年12月のメジャー挑戦時だ。ヤンキースを候補から外し、面談をしなかったことをニューズ・デー紙が「チキン(臆病者)」と攻撃したのだ。その後、22年6月2日のヤンキー・スタジアムでのヤンキースとのダブルヘッダー第1試合に先発して3回0/3で降板した際には「大谷翔平はヤンキースに来なくて良かった。(地元ニューヨークの)ブロンクスは大谷翔平に合わないし、少なくともヤンキー・スタジアムでのマウンドはそうだ」と痛烈に皮肉った。

22年のア・リーグMVP争いでもニューヨークメディアはア・リーグ新記録の62本塁打を放ったヤンキースのジャッジの満票受賞を期待したものの、大谷が1位票を2票地元記者から得たのは「西海岸バイアス」とバッシングした。

第2戦でリンドアが初回に先頭打者本塁打を放って勢いをつけ、チームは大勝。一方、大谷は無安打に終わってドジャースは敗れているだけにニューヨークメディアは“ホーム”でさらに勢いがつくのは間違いない。メッツ優位に進んだ場合、「リンドアが真のMVP」という主張が復活することになるだろう。そんな雑音をシャットアウトするためには特大アーチや適時打の連発でチームをワールドシリーズに導けばいい。ニューヨークで真価を見せつける。

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