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強すぎて相手探し難航の中谷潤人 井上拓真戦消滅で米国進出の可能性も

東スポWEB 2024年10月15日 17時50分

強すぎる〝ネクストモンスター〟の次の相手は誰か。2日間にわたって行われた「PRIME VIDEO BOXING 10」の一夜明け会見が15日、都内で開かれ、前夜に6回TKOの快勝で2度目の防衛に成功したWBC世界バンタム級王者の中谷潤人(26=M・T)は改めて団体王座統一戦を希望。中谷をプロモートする帝拳ジムの本田明彦会長は相手探しが難航する場合には、米国進出の可能性も示唆した。

前夜は77戦してダウンのないタフネスのペッチ・ソー・チットパッタナ(タイ)を左ストレートで豪快に仕留めた中谷は「多少の筋肉痛はありますが、ケガはないです」とダメージなしをアピール。「前から言っている統一戦は目標。より期待してもらえるように、いいパフォーマンスをしたいと思っていたので、いい形で試合を終えられてよかった」と、今後につながる手応えを口にした。

米国の権威ある専門誌「ザ・リング」が定めるパウンド・フォー・パウンド(PFP=全階級を通じたランキング)で9位にランクされる中谷の最終目標はPFP1位。だが、この会見後に報道陣の取材に応じた本田明彦会長は「相手選びが大変」と、強すぎるがゆえにマッチメークが難しいことを明かした。

中谷は井上拓真(大橋)と互いに統一戦を希望していたが、拓真が興行の1日目に堤聖也(角海老宝石)にWBC世界同級王座を失って消滅。新王者となった堤は会見で中谷と積極的に対戦したい考えはないものの「流れが来れば断る理由はない」と話した。ただ、本田会長は「せっかく世界を取って、最初の相手が潤人では酷だろう」との考えを示した。

また、中谷は拓真の兄でスーパーバンタム級4団体統一王者の尚弥(大橋)との対戦も互いに意識し合っていたが、中谷が勝利して尚弥戦に向かうというストーリーも消滅。本田会長は「バンタム級で相手がいなくなったのを証明してからじゃないと、スーパーバンタム級に上げても価値がない。そのための試合を組まないといけない。だが、統一戦というのは難しい」と説明した。

ほかに道はあるのか。中谷を共同プロモートする米国トップランク社は中谷の米国進出の考えを示しており、本田会長も「日本で相手探しが難しかったら米国に行かせる可能性もある」と認めた。相手が誰でも、場所がどこでも豪快なKOを見せてほしい。

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