西武は１５日、西口新体制での秋季練習をベルーナドームに隣接するカーミニークフィールドでスタートさせた。
中村、栗山、炭谷のベテラン勢に源田、外崎らナイン、球団関係者を前に、飯田光男球団本部長は「今年は歴史的な弱さに終わった。底の底まで落ちたんだけど、これから上に上がるしかない。とりあえずみんな考えて。これまでと同じことをやっていてはダメ。何かを変えて厳しさというものを作っていきたい」とゲキを飛ばした。
新指揮官に就任した西口文也新監督（５２）もこれに同調し「それをやっていくしかない。頑張っていきましょう」とあいさつし全体練習が始まった。
投手、野手に分かれての約２時間半の全体練習で西口監督はチーム再建のメインテーマである野手陣に付きっ切りでその練習に目を光らせた。
練習後、西口監督は「実際に一軍の選手を見たのは初めて。まずはどれだけ動けているのかを見ただけ。今日は肩慣らし程度、そんなにいう程厳しくないでしょ」と本番は新任の首脳陣も順次合流してくる３０日からの南郷キャンプであることを語った。
ドラフトや外国人補強を抜きに、現在いるメンバーの底上げ、パ・リーグ史上ワーストを更新したチーム打率２割１分２厘からの立て直しをどう進めていくのか。
新指揮官は「投手はそんなに悪くなかったけど、野手は数字が示す通り打てなかったのでそこは課題。そこにどうアプローチしていくか。選手たちもいろいろ振り返っていると思うので、コミュニケーションを取りながらキャンプに臨んでいきたい」と２週間後に迫った南郷秋季キャンプを見据えていた。