阪神・杉山健博オーナーが、１５日に大阪市内で行われた藤川球児監督（４４）就任会見に出席。「藤川さんなら今のタイガースを必ずリーグ優勝に導いてくださると考えたからです」と新監督を任せた理由を明かした。
２０代から３０代前半が揃うチームは、今季惜しくも２位に終わり、来季は日本一奪還に向けたシーズンとなる。杉山オーナーは「藤川さんに常時優勝できる熱意を強く感じました。２０２０年まで現役をされていましたし、かなりの選手をご存じです。年齢も４０台半ばで選手とかなり近いですから。距離感も小さくなると思います」と期待を込めた。
また、育成や編成についてはこれまでと変わらないとしつつ、「補強や編成のポイントについてご意見をお伺いして。それを参考にこちらも極力反映してという形です」と協力する姿勢を示した。契約については３年、年俸８０００万円（推定）。
藤川新監督は、１９９８年ドラフト１位で阪神に入団。０５年には岡田彰布前監督（６６）の下、勝利の方程式「ＪＦＫ」の一員としてフル回転し、最優秀中継ぎ賞を受賞。１３年から米・大リーグに挑戦し、四国ＩＬ・高知を経て１６年に古巣・阪神に復帰した。現役時代は〝火の玉ストレート〟を武器に日米通算６１勝３９敗、２４５セーブをマーク。２０年に引退後は球団本部付スペシャルアシスタント（ＳＡ）を務め、編成やキャンプでの指導などに携わった。