森保ジャパンが15日に行われた北中米W杯アジア最終予選オーストラリア戦(埼玉)で1―1と引き分けに終わり、ホームで白星を逃す痛恨のオウンゴールに日本サッカー協会(JFA)の宮本恒靖会長が〝喝〟だ。
日本は前半圧倒的に攻め込むも得点を入れられないまま折り返すと、後半にまさかの失点を喫する。
後半13分、オーストラリアのDFルイス・ミラーが右サイドからクロスを入れると、中央で待ち構えたDF谷口彰悟(シントトロイデン)が右足でクリアしようとしたボールがコントロールをミスして、そのままゴールへと吸い込まれてしまった。痛恨のオウンゴールという想定外の形で、日本が今回の最終予選で初失点を許してしまった。
その後に相手のオウンゴールで追いつくラッキーもあって、なんとかホームで黒星という最悪の事態こそ免れたが、5万8000人超の大観衆に白星を届けることはできなかった。
試合後、取材に応じた宮本会長はオウンゴールによる失点の場面を振り返り、自身も現役時代に谷口と同じセンターバックだった経験も踏まえて「ちょっとあの瞬間、エアポケットに入ったみたいに、ちょっとピッチ上には集中力の欠如が見られた」と厳しく評価した。そして「でも、また一発殴られて、これから気を付けていくと思う」と谷口ら守備陣に奮起を求めた。
8大会連続のW杯出場へ、まだまだ日本の絶対的優位は揺るがないが、W杯優勝という高い目標を見据えて、協会トップも手綱をしっかり締めている。