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【新日本】新王者ザック・セイバーJr.  引退控える棚橋弘至との対戦は〝責務〟「今も本当に強いレスラー」

東スポWEB 2024年10月16日 5時0分

新日本プロレスのIWGP世界ヘビー級王者ザック・セイバーJr.(37)が、2026年1月4日東京ドーム大会でレスラー生活を終える棚橋弘至(47)の引退ロードでの対戦に意欲を見せた。悲願の最高峰王座を手に入れ、20日(日本時間21日)の英国・ロンドン大会ではSANADA(36)とのV1戦が決定。現状では続々と挑戦者候補が現れているが、長期政権を築いた上で〝レジェンド〟を迎え撃つ。

今夏のG1クライマックス覇者ザックは、14日両国大会で内藤哲也との頂上決戦を制し、IWGP世界王座を初戴冠。一夜明け、母国凱旋となるロンドン大会で組まれていたSANADAとの一騎打ちがV1戦となることが正式決定した。

現在のIWGP戦線は大混戦となっており、NEVER無差別級王者の鷹木信悟、海野翔太の2人も挑戦に名乗りを上げている。SANADAとの調印式を終えたザックは「次の挑戦者は翔太と鷹木、どっちにする? 俺はG1で両方に負けているから2人とも同等に挑戦する権利はある。自分たちで決めるのはアンフェアだから、くじ引きでもいいと思う」とまさかの方法を提案。

前代未聞のくじ引きが行われ、ロンドン決戦でザックが勝った場合は鷹木と、SANADAが勝った場合は海野とそれぞれ防衛戦を行うことが決まった。今年7月に組織化されたIWGP実行委員会は本当にこれで認めてくれるのだろうか…?

まさに波乱の防衛ロードがスタートした格好だが、将来的に対戦を見据える男がいる。26年1・4ドームでの引退を表明した棚橋だ。「俺は日本で最も人気の高いレスラーである内藤からベルトを奪取したけど、棚橋はそれ以上に大きな存在だ。来年の彼の引退ロードのどこかで戦うことが非常に光栄なことだと思っている」と熱望した。

ザックは今年の1・4ドームで棚橋とのTV王座戦で敗れており、これが現在のところ最後のシングル戦となっている。「棚橋が今も本当に強いレスラーだということは分かっている」。棚橋は引退決断の経緯として、昨年末の社長就任の際に現役生活を残り2年と設定していたと告白。体力の衰えが理由ではないとし、理想の引退試合はIWGP世界王座戦とも明かしていた。

それだけに王者は自身が長期政権を築くことができれば、棚橋が挑戦者候補になる可能性もあると見ている。「棚橋の挑戦を迎えるためには、このベルトを守り続けなきゃいけないね。彼は新日本の顔であり、ここまでプロレスを盛り上げたレジェンドなんだ。彼と戦うことは、自分にとっても責務なんじゃないかと思っている」

新日本の新たな主役となったザックにとっても大きな意味を持つ戦いは実現するのか、注目だ。

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