【核心直撃】中日・松山晋也投手（２４）が４３ホールドポイント（ＨＰ）をマークし、自身初となる最優秀中継ぎ投手のタイトルに輝いた。バンテリンドームでは今季無失点と完璧な投球を披露。８回の男・松山は中日ドラゴンズ応援大使を務めるＳＫＥ４８・熊崎晴香（２７）に来季の去就が不透明なライデル・マルティネス投手（２８）への熱い思いを語った。
熊崎 最優秀中継ぎ投手のタイトルおめでとうございます！ 周りの反響はいかがでしたか。
松山 僕を取ってくれた八木スカウトに連絡したらすごく喜んでくれました。一時は（４３ＨＰでタイトルを分け合った阪神・桐敷と差がついて）諦めかけたんですけど、岩崎（翔）さんや祖父江（大輔）さんたちが「取らせたい」とずっと言ってくださって、タイトルが決まった時は自分のように喜んでくれた。すごくうれしかったですね。本当に皆さんのサポートのおかげです。
熊崎 今季を振り返っていかがですか。
松山 スタートはあまり良くなかったんですけど（開幕から２試合連続でリリーフ失敗）途中から立て直して、自分のペースに持ち込めました。バンテリンドームでは無失点で終えることができたのはうれしかったです（今季２７試合に登板して失点ゼロ）。
熊崎 今季は５０試合登板を目標にされて５９試合に登板。来季の目標は。
松山 ５０試合以上の登板を目指してやっていくのと、今、ポジションが、どうなるか分からないんですけど、もしライデル（マルティネス）が残るとなっても抑えは目指すつもりでいます。チームとして今のポジションでまたやることになれば（二軍投手コーチの）浅尾さんが持っている２５試合連続ホールドポイント記録と２年連続最優秀中継ぎ投手を取れるようにやっていきたいなと思っています。（松山は今季、２１試合連続ＨＰを記録）
熊崎 守護神のマルティネス投手が残留するかどうかは未定です。
松山 もちろんチームとしても残ってもらいたいですし、僕も残ってもらって（マルティネスを）超えたい。そっちの方が勝ったって言えるじゃないですか。
熊崎 マルティネス投手はどういうところがすごいと思いますか。
松山 外国人選手なんですけど、日本人っぽいというか、やることは絶対にやるみたいな感じなんです。トレーニングにしてもデータにしてもすごく集中しますし、そういう部分を見習っていかなければいけない。僕が言うのもおこがましいんですが、基本的な部分がすごくしっかりしているんです。
熊崎 マルティネス投手とお話しして印象に残っていることはありますか。
松山 僕が開幕戦でやられた時（※）に「体重移動の方向が悪いんじゃないか」「もっとキャッチャーに向かっていくように」「自分が投げたい方向に向かっていくようにした方が安定するぞ」とアドバイスをくれたんです。「去年も俺は言ったけど、俺が言ったら良くなったから（松山は）これから良くなる。もっと良くなるから」って励ましてくれて。通訳のルイスさんとキャッチボールした時にライデルが言ったことも含めて見てもらいました。そこからババッといってくれたんで良かったです。
熊崎 残念ながらドラゴンズは３年連続最下位でした。
松山 絶対にみんな悔しいと思います。でも僕がやるべきことは目の前のバッターを抑えることであって、そこで自分の仕事ができていれば必然とチームに貢献できるのかなとは思いますね。
熊崎 中日は井上一樹新監督が就任されました。
松山 井上監督はすごく熱い人だな、と思います。僕もすごく熱いので皮を２つぐらい破れるようにやっていきたい。もっともっとうまくなるために突き詰めて、研究して、しっかりこの秋はやっていきたいと思っています。
（※）３月２９日のヤクルト戦で１点リードの８回に登板し、打者４人から一死も取れずに降板。敗戦投手となった。