衆院選(27日投開票)の東京9区から立候補したみんなでつくる党の大津綾香党首が16日、石神井公園駅前で第一声と出陣式を行った。
NHK党の立花孝志党首らと代表権争いを繰り広げ、さらには破産手続き中の同党だが、大津氏は「国政政党として、まずは新たな選択肢を示すことが今後の党の再生にとって重要不可欠」と衆院選で自身も含め、6人を擁立した。とはいえ、急ごしらえで、公示翌日となった第一声でも街頭演説用の標旗に名前をその場で記入するドタバタとなった。
大津氏は「1年8か月前に政党の代表者になった。それまでは普通の30歳の女性でした。政治経験もありません。やっとここまで衆院選に候補者を出せるようになった。たくさんの方に支えられ、スタートすることができた」と支援者に感謝を述べた。
東京9区は選挙区内で有権者に現金などを配ったとして、公選法違反で公民権停止3年の略式命令を受けた菅原一秀元経産相の地盤。公民権が戻り、自民党に復党するも衆院選には無所属で立候補している。
政治とカネの問題を斬った大津氏は「一人ひとりの社会課題を訴えていけるような参加しやすい政治づくりを目指している。右とか左とか、そういうイデオロギーにとらわれることはない。上か下かでいったら、どう考えても下です。国民に寄り添える政治をやっていきたい」と訴えた。