立憲民主党の野田佳彦代表は17日、党本部でスポーツ紙6紙の合同インタビューに応じた。衆院選(27日投開票)の序盤情勢で議席増の勢いをみせる中、東京24区の有田芳生氏、新設の東京30区に立候補した五十嵐えり氏について言及した。
野田氏は衆院選が公示された15日に有田氏と八王子駅北口で第一声を行った。東京24区には自民党派閥事件をめぐり、党の役職停止1年間の処分が続き、同党が公認しない対象となった萩生田光一元政調会長が出馬し、有田氏らと激しい選挙戦を展開している。
「(有田氏は)勇気をもって立ち上がってくれました。さすが〝反骨のジャーナリスト〟だと思いますよね。そのおかげで手を挙げて間もないですけど、追い込む形で(萩生田氏と)互角の戦いになっています。象徴的な選挙区は、裏金議員と同時に旧統一教会との関係が極めて強いという意味では、裏金議員を裏で支えていた組織との戦いでもあるわけです。(萩生田氏は)『裏、裏、裏』の自民党政治文化を象徴した人で、なんとしても勝ってもらいたいと思っています」とした。
五十嵐氏は東京都議を辞めて東京30区から出馬した新人。石破内閣で内閣総理大臣補佐官(国家安全保障に関する重要政策および核軍縮・不拡散問題担当)に就任した長島昭久氏らと戦っている。
五十嵐の地元は武蔵野市だったため、同区での知名度は劣るが「口コミが私の選挙戦です」と支持を広げている。
野田氏は公示前の11日に東京・府中市で五十嵐氏を応援していた。
「公認されて間もないですけど、非常に説得力のある話をする新人です。『これ、もっと早く(選挙に)出てきてもらいたかった』と思ったぐらいです。短期決戦ですけど訴求力のある候補だと思うので、持ち味を生かして追いつき、追い越していただきたいと思います」と熱いエールを送った。